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バブル? ビットコインで“自分の価値”売り出す「VALU」人気 投機的な動きも……運営元が対策

個人が株式会社のように「自分の価値」を発行・交換できる新サービス「VALU」が話題に。バブル的な動きもあったが、運営元は矢継ぎ早に対策を打ち出している。

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 個人が株式会社のように「自分の価値」を発行・交換できる新サービス「VALU」(バリュー)が話題を集め、著名人の“時価総額”が短期間で高騰するなど、バブルのような様相を呈している。運営元は、売り出し可能数や取引回数を制限するなど、投機的な動きへの対策を打ち出している。

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VALUのサービスイメージ
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6日まで公開されていた時価総額ランキング。Twitterフォロワー数の多い著名人が上位に並んでいた

 VALUは、FacebookやTwitter、Instagramのフォロワー数・友達数に応じて自身の「時価総額」を算出し、模擬株式「MY VALU」(単位はVA)を発行、審査に通れば売り出せるサービス。発行されたVALUはビットコインで購入でき、各個人のVALUの価値は、取引によって株式市場のように上下する。VALU発行者は購入者へのお礼として、限定イベントに招待したり、メールマガジンなどの「優待」を届けることが可能だ。

 運営元のベンチャー企業・VALUは同サービスについて「金銭的な理由で諦めざるを得なかった夢や目標を、ファンから支援してもらい実現できる」「支援者は原石に投資でき、成長すれば応分の見返りを得られる」などと説明。夢を持つ人が利用できる、資金調達の手段だとアピールしている。

 6月1日に正式公開されると、イケダハヤトさんや堀江貴文さん、はあちゅうさんなど、Twitterでフォロワー数の多い著名人のVALUが高騰。中でもイケダハヤトさんは3日で1000万円相当を調達し、時価総額は20億円相当に急騰するなど、バブルのような動きも出ていた。短期で売買を繰り返して利益を得るなど、投機的に利用するユーザーもいたようだ。

 7日以降同社は、著名人への人気集中の緩和や投機的な動きの抑制につながるアップデートを矢継ぎ早に行っている。時価総額によるランキング表示を廃止したほか、審査完了後、最初に売り出せるVA数を「5まで」に、24時間以内のVALUの売買取引は3回までに制限した。ユーザーページには「VALUを取引する際は、発行主の情報、タイムライン、優待情報などを確認して、『あなたが応援したいVALU』取引してください」とのアラートを追記。営業時間は平日の午前9時〜午後6時までに短縮した。

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アラートが出るようになった

 公式Twitterによると、「より安全で楽しく取引ができる場所として発展していくために日々アップデートを重ねている」という。急成長に伴い、サービスを支えるエンジニアの募集も行っている。

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