「ぷよぷよ」生みの親、Switch向け新作パズル開発へ クラウドファンディングで「1000年遊べるゲーム目指す」
「ぷよぷよ」開発元の創業者・仁井谷正充さんが新作パズルゲーム「にょきにょき」をSwitch向けに開発へ。クラウドファンディングで開発資金を募り、出資者へのリターンには「ぷよまん」ならぬ「にょきまん」を用意する。
ゲーム「ぷよぷよ」の開発元として知られるコンパイルの創業者、仁井谷正充さんが設立した新会社「コンパイル○」は6月22日、Nintendo Switch向けの新作パズルゲーム「にょきにょき 宇宙征服編」の開発資金を募るプロジェクトを、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で始めた。2018年10月の発売を目指す。ダウンロード版が遊べる支援コースは5000円(税込、以下同)から。
にょきにょきは、ぷよぷよと同じく画面を2分割して2人のプレイヤーで競う対戦型パズルゲーム。同じ色の「にょきにょき」を縦と横に並べてつなぎ、タイミングを見計らって消すと、対戦相手の画面に「おじゃま」を降らせて妨害できる。昨年に「にょきにょき たびだち編」(ニンテンドー3DS向け)を発売していた。
新作はこの3DS版をリメーク。調達額が1000万円を突破すれば、ゲームソフトの発売が決まる。2000万円突破でオンライン対戦機能や新しいサウンドの追加、3000万円突破で対戦相手とのハンディキャップを細かく調整できる「パズル史上最強のコンフィグモード」を追加――なども予定する。6000〜7000万円を超えた場合は、スマートフォン向けアプリの開発を検討するという。
出資者へのリターン(報酬)にも力を入れる。一般発売の約1カ月前にダウンロード版を提供する5000円コース、旧コンパイルが販売していた菓子「ぷよまん」を復刻した「にょきまん」(1箱10個入り)が届く5000円コース、パッケージ版ソフトに取扱説明書、設定資料が付属する1万5000円コース、企業向けにオリジナルゲームを1万本製作する1億円コースなどを用意する。
「囲碁、将棋に並ぶ1000年遊べるゲームを目指す」
仁井谷さんは1982年にコンパイルを創業。92年に発売した「ぷよぷよ」がヒットしたものの、90年代後半はヒット作が少なく04年に破産した。「人目を気にした時期もあったが、面白いことがしたい」と、昨年「コンパイル○」を設立。8年前から企画・制作していたという「にょきにょき」を3DS向けに発売した。
仁井谷さんは、ぷよぷよには「(実力差が激しく)初心者が上級者にとことん負けてしまう」などの欠点があったと指摘する。にょきにょきは、プレイヤーごとに、登場する色の数や落下スピードなどを選べるようにし、初心者と上級者が対等に遊べるシステムにしたという。
「何本売れるか確かな予想ではないが、ぷよぷよの一桁上をいく予感がしている」「囲碁、将棋に並ぶ1000年遊べるゲームを目指す」と仁井谷さんは話した。
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