Facebookがミッション変更「世界のつながりをより密に」
FacebookのザッカーバーグCEOが、これまで掲げてきた「世界をオープンにし、つなぐ」というミッションをさらに進め「人々にコミュニティ構築の力を提供し、世界のつながりを密にする」に変更した。グループ機能を従来より重視していく。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは6月22日(現地時間)、シカゴで開催したFacebookグループのリーダーを対象とした初の「Facebook Community Summit」で、同社のミッションの変更を発表した。
同社はこれまで、企業のミッションとして「making the world more open and connected(世界をよりオープンにし、つなげる)」を掲げてきたが、新たなミッションは「bring the world closer together(世界のつながりをより密にする)」。
ザッカーバーグ氏はこれまで、人々につながるためのツールを提供すれば世界は自然と良くなっていくと考えていたが、社会はいまだに分断されており、単に世界をつなげるのではなくそのつながりをより強めるための努力が必要だと確信したという。
完全なミッション声明は「give people the power to build community and bring the world closer together(人々にコミュニティ構築の力を提供し、世界のつながりを密にする)」となっている。
ザッカーバーグ氏は社会におけるオフライン/オンラインのコミュニティの重要性を説き、Facebookのユーザーの約半数に当たる10億人が何らかの“有意義な”グループに帰属することを目指すと語った。
このミッションを遂行するためにはFacebook自身だけでなく、ユーザー、特にコミュニティリーダーの協力が必要だとザッカーバーグ氏が語り、サミットに集まった数百人の有意義なグループの管理者にFacebookグループの管理者向け新機能を紹介した。
同社はまた、ユーザーが自分に適したコミュニティを見つけることを助けるAIツールを導入したことも発表した。このツールを導入したところ、意義のあるコミュニティに参加したユーザーが50%増加したという。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- Facebook、新ミッション遂行に向けてグループ管理者向けツールを多数追加
Facebookが「人々にコミュニティ構築の力を提供」するという新ミッションのスタートに伴い、Facebookグループの管理者向けのグループ運営ツールを追加した。 - Facebook増収増益、ユーザー20億人目前
Facebookの1〜3月期の決算は売上高、純利益ともにアナリスト予測を上回る2桁台の増収増益だった。月間アクティブユーザー数は17%増の19億3600万人と20億人目前だ。 - ザッカーバーグCEO、“グローバルコミュニティ”としてのFacebookについて、AI活用などを説明
18億6000万人のMAUを擁するFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、サービスを世界規模のコミュニティとして強化していくためのマニフェストを発表した。ユーザー保護のための対策についても言及している。 - ザッカーバーグCEO、今年の個人目標は「全米の人々とのリアルな対話」
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが毎年恒例の「今年の個人目標」を発表した。米国の全州の人々と直接会って対話することで、テクノロジーの進歩とグローバル化の恩恵を受けられていない人々の問題を解決するための参考にしたいという。 - FacebookのザッカーバーグCEO、“虚偽ニュース”対策について説明
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、ニュースフィードに表示される虚偽ニュース対策について再び語った。「何が真実かの判断をユーザーと信頼できる第三者に頼りたい」として、報告機能の強化や事実検証組織との協力を進めていくという。 - <オルタナティブ・ブログ>ザックは本気で世界をオープンでつながったものにしたいらしい
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.