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「魔法のよう」――pixivがお絵描きサービスにAI自動着色を取り入れた理由(1/3 ページ)

今や会員2300万人を抱える巨大サービスになったpixiv。彼らの新たな取り組み「pixiv Sketch」とは何か。AIを活用し、何を目指すのか。

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 デジタル絵に関心があって、イラスト投稿プラットフォーム「pixiv」を知らない人は今やほとんどいないだろう。2007年にスタートしたpixivは、翌年には月間4億PVに。10周年を迎える17年現在、会員数2300万人、月間26億PV(2月時点)の巨大サービスに成長している。

 しかし、そんなpixivも近年ある問題を抱えていた――「ユーザーの作品投稿頻度が落ちていた」(清水智雄 プロダクトマネージャー)

 これを打開するために、彼らが始めたのがお絵描きサービス「pixiv Sketch」。簡単に言えばWebブラウザやスマホアプリ上でイラストを描いて共有できるサービスだが、そこにはAI(人工知能)による“魔法”も隠されている。

「pixiv Sketch」とは何か


ピクシブのお絵描きサービス「pixiv Sketch」。最新の機能「pixiv Sketch LIVE」は画面キャプチャーやWebカメラで自分の作業をライブ配信できる

 2015年に始まったpixiv Sketchは、Webブラウザやアプリ上でイラストを描いて投稿し、ユーザー同士でコメントを付けたりできるもの。ピクシブは同サービスを「コミュニケーションプラットフォーム」と位置付けている。

 pixiv本体に絵を投稿する機能もあるが、基本的にはpixiv Sketch内でサービスが完結する。pixivへの機能追加ではなく、新サービスとしてpixiv Sketchを立ち上げたのはなぜか。仕掛け人である清水さんはこう振り返る。


ピクシブのプロダクトマネージャー、清水智雄さん。ピクシブのマストドンインスタンス「Pawoo」の立ち上げも彼が手掛けた

 「きっかけは開発当時、pixivへの作品の投稿頻度が落ちている問題があったことです」

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