トヨタ自動車の子会社で、米国で人工知能などの研究開発を行っているToyota Research Institute(TRI)は7月11日(現地時間)、人工知能(AI)ベンチャーなどへの投資を目的とした総額1億ドルの投資ファンドを設立すると発表した。
TRIが設立する新会社「Toyota AI Ventures」がファンドを運営。人工知能やロボティクス、自動運転・モビリティサービス、データ・クラウド技術の4分野で、設立から間もない有望ベンチャー企業に投資する。TRIは助言やサポートも提供し、ベンチャーを育成する。
まずTRIが出資している3社に対する投資を引き継ぐが、今後、さらなる投資先を検討。TRI自らが課題を見極め、その課題を解決するための起業を支援する投資モデルも模索する。
「当社だけで全てを解決しようとするのではなく、多くの革新的な技術を生み出すベンチャー企業の成功を後押ししたい」としている。
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