韓国で発売の「Galaxy Note7」“ファンエディション”をiFixitが分解 小さくなったバッテリーを確認
Samsungが、発火問題で販売停止になった「Galaxy Note7」の未使用部品で製造し、韓国で発売した「Galaxy Note Fan Edition」をiFixitが分解した。バッテリーが小さく、軽くなった他はNote7と同じだった。
モバイル製品の分解・修理マニュアルを掲載しているWebサイトiFixitは7月13日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsが韓国で7日に発売した「Galaxy Note Fan Edition」の分解レポートを公開した。
Galaxy Note Fan Edition(以下、Note FE)は、発火問題で製造・販売停止になった「Galaxy Note7」の未開封製品および未使用部品を使って新たに製造した限定モデル。40万台を韓国で発売する計画だ。
背面に「Fan Edition」と刻印されている他は、外見はGalaxy Note7と同じだ。Samsungは発表文で、ソフトウェアは「Galaxy S8/S8+」と同じユーザー体験を提供できるようアップグレードしたとしている。
また、バッテリーはオリジナルの3500mAhから3200mAhに変え、「安全性がさらに強化された」という。
iFixitはオリジナルのNote7も発売直後の2016年8月18日に分解している。Note FEの分解では、オリジナルとの比較写真を公開した。
ディスプレイを外した下の配置はオリジナルとほぼ変わらない。
バッテリーは容量だけでなく、サイズも変わったことが分かった。重さは同社が分解したオリジナルのバッテリーより2.4グラム軽く、サイズもコンマ数ミリずつ小さくなっている。iFixitが分解した個体のバッテリーの製造日は2017年6月20日になっていた。バッテリーはオリジナルと同様に接着剤で固定されている。
バッテリー以外のスペックはオリジナルと同じで、iFixit恒例の“修理しやすさ”もオリジナルと同じ、10点満点で4点だった。
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