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運転席ない自動運転バス、ソフトバンク子会社が実証実験 運転手不足など解決へ
運転席がない自動運転バス「NAVYA ARMA」の一般向け試乗イベントを、SBドライブなどがプリンス芝公園(東京都港区)で実施。
ソフトバンク子会社のSBドライブ、東京大学などは7月18日、運転席がない自動運転バス「NAVYA ARMA」(ナビヤ アルマ)の一般向け試乗イベントを、プリンス芝公園(東京都港区)で始めた。実用化に向け、安全性などを調査する。乗車料金は無料。23日まで。
NAVYA ARMAは、仏Navyaが開発した自動運転バス。GPSなどで現在位置を把握し、車両に搭載したカメラやLiDAR(Light Detection And Ranging、レーザーレーダー)で障害物を検知しながら、あらかじめ設定したルートに従って走行する。定員は15人(うち着席11人)。最大スピードは時速45キロ、走行時間は最長13時間。車両サイズは2.11(幅)×4.75(奥行)×2.65(高さ)メートル、総重量は3450キロ。
イベントは、SBドライブなどが参加する「自動運転バス調査委員会」が実施。試乗の申し込みは、専用Webサイトか、会場で受け付ける(Webサイトからの予約を優先)。
今回の取り組みを通じ、車両性能の調査に加え、一般の人に自動運転バスが受け入れられるかを検証し、実用化に向けたビジネスモデルを検討するとしている。「社会とバス業界全体の自動運転への理解を促し、運転手不足などの課題解決につなげる」(自動運転バス調査委員会)。
自動運転バスの試乗イベントは、ディー・エヌ・エー(DeNA)も2017年4月に金沢動物園(横浜市金沢区)で実施していた(関連記事)。
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自動運転中に限り、ドライバーはハンドルを握ったり、前方を注視したりする必要がないという。
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