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トランプ大統領の「トランスジェンダーは軍に入れない」発言にIT系CEOが一斉に反対
ドナルド・トランプ米大統領が米軍からトランスジェンダーの人々を排除するという発言に対し、Appleのティム・クックCEOをはじめとする多数のIT系CEOが異議を表明した。
米大統領のドナルド・トランプ氏が7月26日(現地時間)、トランスジェンダー(心と身体の性が一致しない人々)が米軍で働くことを認めないとツイートしたことに対し、米Appleや米Googleをはじめとする多数のIT企業のCEOがそれぞれ反対する意見を表明している。
トランプ氏のツイートは以下の通り。「軍幹部や軍事専門家と話し合った結果、米連邦政府はトランスジェンダーの人々がいかなる形でも軍で働くことを認めないことにした。米軍は圧倒的勝利を獲得することに集中すべきであり、トランスジェンダーが軍で引き起こすであろう多額の医療コストや混乱で煩わすわけにはいかない」としている。
米連邦政府は以前、トランスジェンダーの人々の米軍への入隊を禁じていたが、バラク・オバマ前大統領政権が2016年6月にこの規制を撤廃した。
米調査会社RANDによる2016年の調査(リンク先はPDF)では、130万人を擁する米軍で、トランスジェンダーの人は推定で1320〜6630人だった。
本稿執筆現在、異議を表明している主なIT系幹部は以下の人々だ(リンク先はそれぞれのツイートあるいはFacebook投稿)。Twitterでは「#LetThemServe」というハッシュタグでツイートしている人が多い。
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