KDDIは8月2日、IoT(Internet of Things)通信事業を展開するベンチャー企業のソラコムを買収すると発表した。発行済み株式の過半数を8月下旬をめどに取得し、連結子会社化する。出資額・出資比率は非公開。
「KDDIのIoTビジネス基盤とソラコムの通信プラットフォームの連携により、グローバルにも通じるIoTプラットフォームの構築を強力に推進する」としている。
ソラコムは、IoT機器を提供している企業など向けに、従量課金制のデータ通信SIMをMVNOとして提供。Webサイト上の手続きだけでSIMを発行できる手軽さと、回線費用の安さなどが特徴だ。クラウド連携や閉域接続などのサービスも提供している。
2015年9月に国内でスタートした後、米国・欧州でもサービスを開始し、国内外合わせて7000顧客での利用実績があるという。また、技術者を多数かかえ、IoTエコシステムの構築にも尽力。セミナー開催や執筆・講演の実績も多いなど「国内外のIoTの普及、発展に大きく貢献している」とKDDIは評価する。
買収後も、ソラコムが提供しているサービスは引き続き利用できるという。
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