YouTuberヒカル氏のVALU騒動、法的にどう見る? 「弁護士YouTuber」の解説動画に注目
人気YouTuber・ヒカル氏の「VALU」をめぐる一連の騒動について、「弁護士YouTuber」が解説した動画が注目を集めている。
人気YouTuber・ヒカル氏の「VALU」をめぐる一連の騒動について、「弁護士YouTuber」こと弁護士の久保田康介さんが法的に解説したYouTube動画が注目を集めている。ヒカル氏のVALUでの行為が、「インサイダー取引」や「詐欺罪」に当たる可能性があるかなどについて、騒動の内容をひもときながら丁寧に解説している。
VALUは、個人が「VA」と呼ばれる模擬株式を発行し、個人から資金を調達できるサービス。ヒカル氏は、期待をあおって自らのVA価格をつり上げた後、手持ちの全VAを投げ売り。投げ売り前には関係者がヒカル氏のVAを売り抜けており、「インサイダー取引では」などとユーザーから批判を浴びた。その後ヒカル氏は、「全株を過去最高値付近で買い戻す」と表明し、事態の収束を図っている(詳細記事)。
久保田弁護士はこの騒動の法律まわりを解説する動画を、8月15日以降、YouTubeに3本公開。18日までに合計で100万回以上再生され、注目を集めている。
1本目は、ヒカル氏らの行為が、金融商品取引法が規制する「インサイダー取引」に当たるかどうかを解説したもの。同法の規制対象やVALUの仕組みなどを解説した上で、「該当しないと考える」と結論づけている。
2本目は、ヒカル氏らの行為が刑法の「詐欺罪」に当たるかを解説した内容で、ヒカル氏の過去の発言などをひもときながら、「詐欺罪が成立する可能性があると考えている」との考え方を示している。
3本目では、「全株を買い戻す」というヒカル氏の対応や、「問題の取引で発生した手数料は寄付する」と表明したVALUの対応の是非を検討。ヒカル氏・VALUの対応とも、問題があると結論づけている。
久保田弁護士は、YouTubeチャンネル「弁護士YouTuber kubota channel」で、話題の事件や騒動の法律まわりを解説したり、痴漢冤罪の対処法など身近な法律問題を解説する動画を投稿。「発信力をつけ、弁護士として名前を知ってもらう」目的で「弁護士YouTuber」になったと語っている。
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