ニュース
Googleでの「臨床的うつ病」検索結果に「PHQ-9」質問カード
米国のモバイル版Google検索で「clinical depression(臨床的うつ病)」を検索すると、うつ病診断のための「PHQ-9」質問票カードが表示され、入力できるようになった。
米Googleは8月23日(現地時間)、米国のモバイル版Google検索で「clinical depression(臨床的うつ病)」を検索すると、うつ病に関連する情報をまとめた「ナレッジパネル」と、Patient Health Questionnaire(PHQ)のうつ病関連の9つの質問「PHQ-9」へのリンクを表示するようにしたと発表した。
米国最大の精神医学研究の非営利団体NAMI(National Alliance on Mental Illness)との協力により、必要とする人々にツールと情報を直接提供するために実現したとしている。
PHQ-9は、例えば「この2週間、次のような問題にどのくらいひんぱんになやまされていますか?」という質問と「物事に対してほとんど興味がない、または楽しめない」などの9つの問題がならんでおり、チェックを入力するというもの。
Googleの検索結果のリンク先にあるPHQ-9の質問票はカード状になっており、その場で答えをタップしていく。
この取り組みはうつ病の直接の解決のためのツールではないが、適切な診断への第一歩にはなるとしている。
関連記事
- 「信頼できる医療情報だけヒットする検索サービス」個人が公開 “welq問題”受け
“welq問題”を受け、信憑性の高い医療情報だけがヒットするという検索サービスを個人ブロガーが公開した。 - Google、病気に関する検索結果に症状と治療の「ナレッジグラフ」カード
Google検索で「はしか」や「へんとう炎」などの病名を検索すると、症状や治療法がまとまったイラスト付きのナレッジグラフカードが表示されるようになる。まずは米国の英語版でスタートし、提供範囲を拡大していく計画。 - Facebook、自殺防止対策を強化 メッセージでのアドバイスも
Facebookはユーザーの自殺防止対策として、自殺の疑いがあるとの報告のあったユーザーに、プロのカウンセラーや友達に相談するよう勧めるメッセージを表示するようになる。 - Google、オンライン医療サービスと電力消費監視サービスを終了へ
Googleは、「Google Health」と「Google PowerMeter」は社会に一定の影響を与えはしたが期待通りに成長しなかったため終了すると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.