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英政府、トラック隊列走行(プラトーニング)の公道テストを2018年開始へ
英政府が、2018年末までに高速道路でのトラック隊列走行(プラトーニング)のテストを開始すると発表した。先頭車両だけを人間が運転し、複数の自動運転車両が追従するプラトーニングは人員削減および省エネルギー対策として注目を集めている。
英政府は8月25日(現地時間)、高速道路での半自動運転トラックの隊列走行(「プラトーニング」と呼ばれる)テストを2018年末までに実施する計画を発表した。英政府はこのプロジェクトに810万ポンド(約8億8500万円)を投じる。
プラトーニングは、先頭のトラックだけ人間のドライバーが運転し、後続のトラックは自動運転で追従するというもの。無線接続で相互に情報をやり取りし、車間距離を一定に保ちつつ追従していくので、人間のドライバーよりも無駄のない運転が可能で、省エネルギーにも繋がるとみられている。
テスト段階では後続トラックにも人間のドライバーが乗るが、将来的に無人にできれば人員削減も可能だ。
欧州では2016年、オランダ政府などが中心となって「European Truck Platooning Challenge 2016」を実施し、Volvoなどが公道でのプラトーニングを実施した。
日本政府も5月、高速道路でのプラトーンを2020年に実現する方針を示した。
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