日本郵便は9月5日、宅配便「ゆうパック」の個人向け運賃を、2018年3月1日から110〜230円値上げすると発表した。「人件費単価の上昇などに対応し、引き続き安定的なサービスを維持するため」としている。
60サイズ(縦、横、高さの合計が60センチ以内)だと、現行の基本運賃に110円プラスする。以下、80サイズも110円、100サイズは130円、120サイズは160円、140サイズと160サイズは190円、170サイズは230円を加算する(いずれも沖縄以外)。
また、重量が25キロ以上、30キロ以下の荷物向けに「重量ゆうパック」を新設。基本運賃に500円をプラスすると利用できる。一般のゆうパックの重量上限は30キロから25キロに引き下げる。
配送指定時間は拡充
一方、ユーザーが荷物を受け取りやすいように、配送指定時間帯を拡充。「午後7時〜9時」を追加する。不在時には、受け取り人が指定した場所(玄関前、車庫など)に配達する新サービスも提供する考え。サービス導入は、準備ができ次第、段階的に行うという。
このほか、割安に使えるサービス「Web 決済型ゆうパック」も順次導入する。クレジットカードなどで事前決済の上、ネット上で発行した発送ラベルを荷物に貼付すると、基本運賃よりも割安に郵便局で発送できるという。
近年、ネットショッピングの普及により、宅配便の取扱数が急増。ドライバーの負担を軽減するため、ヤマト運輸が10月1日、佐川急便が11月21日から個人向け宅配の基本運賃値上げを予定している。
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