日本航空(JAL)やKDDIなど4社は9月5日、JALチャーター便を利用した旅行ツアーの機内で、VR(仮想現実)コンテンツを提供する実証実験を10日に行うと発表した。移動時間に楽しめる娯楽の1つとして用意するという。
阪急交通社のツアー「北から南までぐるっと巡る『火の国』アイスランド周遊9日間」(9月10日発)に参加するビジネスクラス利用の56人が対象。往路の機内でドイツやアルゼンチンの街並みなど、全5種類のVR映像を楽しめるという。
乗客には、サムスン電子ジャパンのVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「Galaxy Gear VR」とスマートフォン「Galaxy S8」を貸し出す。視聴用のスマホアプリはVRize(東京都港区)、VR映像はKDDIが手掛けた。
「お客さまに長時間の移動中も楽しんでほしい」(JAL広報部)という。
VRコンテンツは、航空会社や高速バス事業者などが相次いで導入している。WILLER(大阪府)はKDDIと共同で、高速バスの移動中にVR映像でアーティストのライブを視聴できるサービスを2018年1月に始める。ANAセールスは、旅行者が360度カメラで撮影したVR映像を、旅行に行けない人が楽しめるサービスを9月から試験提供する。
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