pixivの短縮URL「p.tl」終了 888万URL発行、「既に99%にアクセスなし」
ピクシブの短縮URLサービス「p.tl」が9月29日に終了。過去に発行した約888万件のURLがリンク切れになる。
ピクシブは、短縮URLサービス「p.tl」(ピードットティーエル)のサービスを9月29日正午に終了する。新規URL発行は3年前に終了しており、9月29日には、過去に発行したすべてのURL・約888万件がリンク切れになる。
同社は「既に発行済みのURLの99%にアクセスが発生していない」と説明。不正サイトへの誘導などの悪用を防ぐためにも、サービスを終えることにしたとしている。
「p.tl」は2010年4月にスタート。主にpixiv作品をTwitterで紹介する時などに利用されており、888万以上のURLを発行したが、2014年5月4日にURLの新規生成を停止した。
ピクシブによると現在、発行済URLの99%以上にアクセスが発生しておらず、既にリンク切れしているものも多数あるという。また、URLの新規生成停止後も、マルウエアに感染したサイトやスパムメール、フィッシングなどにp.tlが悪用されているという報告がユーザーや警察署からあり、目視で確認してきたという。
同社は今回、「pixivなど主力サービスの改善に注力し、不正サイトへの誘導の根本的な抑止するため」サービス終了を決定。8月2日に告知した。同日以降は、サービスのトップページと短縮URLからの転送時に表示されるクッションページで終了を案内している。
サービス終了後、p.tlのドメインをどうするかは「検討中」だが、「今のところ、手放すことは考えていない」としている。
888万件ものURLがデッドリンクになるため、ユーザーからは困惑の声も上がっている。同社は「ユーザーからの問い合わせには、Webサイトのフォームから随時対応する」としている。
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