はてなは9月25日、ブログサービス「はてなブログ」を通信の内容が暗号化されるHTTPS接続に順次対応させると発表した。10月から2018年初頭にかけ段階的に作業を進め、ブログ全体をHTTPSで配信できるようにするという。
まず、早ければ来週にも各ユーザーのブログ管理画面をHTTPS対応に。11月ごろには、はてなが提供するドメイン(「hatenablog.com」など)のブログに対し、HTTPSに対応するかを管理画面から選べるようにする。将来は、独自ドメインを利用しているブログもHTTPSで配信できるようにするという。
ただ、HTTPSのページにHTTPやJavaScriptのコンテンツがあると、Webブラウザが「混在コンテンツ」としてブロックし、表示されない恐れがある。同社は、ユーザーの既存記事などにHTTPコンテンツが残っていないか、広告・ブログパーツなどがHTTPSかを確認するように呼び掛けている。
近年、スマートフォンが普及し、公衆無線LANなどを利用したアクセスが増える中、通信を暗号化し、第三者からののぞき見を防ぐ必要性が高まっている。
米Googleは、Webブラウザの最新バージョン「Chrome 62」(10月リリース予定)で、HTTP接続のWebページでパスワードなどを入力する場合やシークレットモードでHTTP接続する場合に、URLバーに「保護されていない通信」と表示し警告を行うようにする。
これまではてなブログは、有料プラン「はてなブログPro」の決済など、個人情報や機密情報を扱うページに限り、HTTPS接続に対応していた。
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