Twitter従業員、退職日にトランプ大統領のアカウントを失効させて英雄扱い
Twitterを退社するカスタマーサポート担当従業員が最終出社日にドナルド・トランプ米大統領のアカウントを失効させ、11分間無効になった。Twitterのこの説明を受け、Twitter上ではこの元従業員を英雄視するツイートが多数投稿された。
ドナルド・トランプ米大統領のプライベートアカウントである「@realdonaldtrump」が11月1日の夜、約10分間アクセスできなくなり、話題を呼んだ。
この件について、米Twitterは同日、公式アカウントで2回に分けて次のように説明した。
最初のツイートは「本日、@realdonaldtrumpのアカウントがTwitterの従業員の人的エラーにより失効しました。アカウントは11分間ダウンしましたが、復活しました。現在調査中で、今後このようなことが起きないようにします」というもので、その2時間後に「調査の結果、退社した当社のカスタマーサポート担当従業員が最終出社日にこれを行ったことが分かりました。現在内部調査中です」と調査結果をツイートした。
このツイートに対して「その11分間はここ最近で一番幸せな時間でした」「彼は英雄だ」「そのままにしておけばいいのに」など、アカウント失効を歓迎するコメントが多数寄せられている。
トランプ氏はしばしばこのアカウントで対立する政治家などの悪口をツイートするので、Twitterルールに則ってアカウントを停止すべきだという意見もある。特に、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼んだツイートは物議を醸した。その際Twitterは問題になったツイートを削除しない理由を「ツイートにニュース性があり、公共の利益に値する」からだと説明した。
トランプ氏はアカウント復活後、失効になった件に触れることもなく、ヒラリー・クリントン氏のことを「Crooked H」と呼んだり、前FBI長官のジェームズ・コミー氏について、「ジェームズ・コミーのリーダーシップは最悪だった」などとツイートしている。
【UPDATE】トランプ氏は約10時間後、この件について以下のように自分の発言が影響を持っているからこそのことだとツイートし、その後「悪徳ヒラリー(ヒラリー・クリントン氏のこと」「キチガイバーニー(バーニー・サンダース氏のこと)」「ポカホンタス(エリザベス・ウォーレン氏のこと)」と個人を攻撃するツイートを立て続けに投稿した。
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