Chromeブラウザ、迷惑なリダイレクト広告ブロック機能をバージョン64で追加へ
Googleが、ページ閲覧中に急に表示される迷惑なリダイレクト広告をブロックする機能をChromeブラウザのバージョン64に追加すると発表した。
米Googleは11月8日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」のバージョン64で、意図しないページに飛ばされてしまう問題に対処すると発表した。
この問題は、Webページを表示していると、突然別のページに飛ばされてしまうというもの。例えば「ウイルスに感染しているからセキュリティアプリをダウンロードしてください」などという警告とダウンロードボタンが付いたページが表示されたりする。これはページの広告枠に表示される広告が原因なので、ページオーナーも気づかないことが多い。
Googleはこうしたiframeが引き起こすリダイレクトを阻止し、代わりに下図のような情報バーを表示する。
Chromeのバージョン64正式版は、公式スケジュールによると2018年1月23日公開の予定だ。
3月6日リリース予定のバージョン65では、Chromeのポップアップブロック機能を回避している悪質なポップアップページについても同様に情報バーを表示するようにする計画だ。
また、Chromeのポップアップブロッカーは1月初旬から、偽ボタンでユーザーが意図しない操作をさせるUIを持つWebページが新規タブやウィンドウを表示すること阻止するようになる。例えば「動画再生」ボタンをタップするとアプリインストールページが表示されたり、「閉じる」ボタンをクリックしたらポップアップウィンドウが表示されてしまうといった問題だ。
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この変更に向けて、Googleは不正な広告を報告するフォーマットをGoogle Search Consoleに追加した。
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