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“空飛ぶタクシー”「UberAIR」実現へ NASAと協力
Uberは、“空飛ぶタクシー”「uberAIR」の実現に向け、2020年に米ロサンゼルスで飛行実験を行うと発表した。NASAとも協力する。
米Uberは11月8日、“空飛ぶタクシー”「uberAIR」の実現に向け、2020年に米ロサンゼルスで飛行実験を行うと発表した。4人乗りの小型航空機を使った交通システムを、28年ごろに商用化する計画だ。無人交通管理・無人航空システムについて、米航空宇宙局(NASA)と契約したことも発表した。
uberAIRは、垂直に離着陸でき、騒音も少ないという4人乗り「電動垂直離着陸車両」(eVTOL)を活用し、人口密度の高い都市で運航する計画だ。まず米ダラスで、次にロスで実験する。
ロスに20以上の離着陸の拠点を持つSandstone Propertiesとの協業し、ダウンタウン、サンタモニカ、シャーマンオークスの乗客にサービス提供する計画だ。
クルマで蓄積してきたUberのデータに基づいてシステムを構築。「渋滞を減らし、乗車時間を短縮できるため、将来的には温室効果ガスの排出量も削減する」とアピールしている。
今後、安全性や騒音、空域、環境への影響、ほかの交通手段との乗り継ぎなどの課題を解決し、2028年のロス五輪ごろ商業化を目指す。
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