ニュース
ソフトバンクのUberへの大規模出資、間もなく発表か──Bloomberg報道
ソフトバンクグループがパートナー企業と共に、Uberに10億ドルを出資し、90億ドル相当の株式を買収する取引が間もなく発表されるとBloombergが情報筋の話として報じた。
ソフトバンクグループと米Uberとの100億ドル(約1.1兆円)規模の取引が間もなく成立すると、米Bloombergが11月12日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話として報じた。両社はここ数週間交渉し、12日に契約に署名すると情報筋は語った。
ソフトバンクは米投資会社Dragoneer Investment Groupなどと共に少なくとも10億ドルを出資し、最高90億ドル分のUberの株式をテンダーオファーで買収するという。株式買収にはDST Globalや中国のTencentなども参加すると情報筋は語った。
この取引の条件として、大株主Benchmark CapitalによるUber創業者で取締役のトラヴィス・カラニック氏の提訴の保留が含まれるという。取引成立後、Benchmarkは訴訟を取り下げる見込みだ。カラニック氏は自身の取締役としての地位を保てる。
ただし、テンダーオファーの成立も前提条件になっており、ソフトバンクとそのパートナーらが同社の15%以上の株式を獲得できなければ頓挫する可能性があると米Recodeは報じた。
関連記事
- “空飛ぶタクシー”「UberAIR」実現へ NASAと協力
Uberは、“空飛ぶタクシー”「uberAIR」の実現に向け、2020年に米ロサンゼルスで飛行実験を行うと発表した。NASAとも協力する。 - Uberの新CEO、ボトムアップの「文化規範」を発表
8月にUberのCEOに就任したダラ・コスロシャヒ氏が、Uberをレベルアップするための「文化規範」を発表した。 - Uberの前CEO、取締役2人を突然指名 取締役会は「驚いている」
投資家からの圧力でCEOを辞任したUberのトラヴィス・カラニック氏が、取締役会に無断で2人の新取締役を指名した。近く開かれる取締役会で自分の権限が縮小されるのを避ける目的とみられる。 - Uberの新CEO、早ければ2019年のIPOを目指すと全社集会で発言
Uberの全社集会で前CEOのトラビス・カラニック氏に紹介された新CEO、ダラ・コスロシャヒ氏は、18〜36カ月後の株式公開を目指すと語った。 - ソフトバンクの孫正義社長「UberおよびLyftとの議論に関心」
ソフトバンクの孫正義社長が第1四半期決算説明会の質疑応答で、Uber出資のうわさを認めた。「UberあるいはLyftのいずれと提携あるいは出資することになるかまだ分からないが、関心があることは確かだ」と語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.