Amazon Echo襲来を前にスマートスピーカーたちを再編:「スマスピ」おしゃべり広場
我が家にはスマートスピーカーが多すぎる。Amazon Echoも来ることだし配置転換してみた。
我が家にはClova WAVE、Google Home、Google Home Mini、事実上のAmazon EchoことFire HD 10、そしてSiriデバイスが5-6台ある。本物のAmazon Echo Dotがやってくるその前に、我が家に居ついている音声エージェントと、彼女たち(たいてい女声なので)が身にまとっているマシンボディーの配置転換をしておかないといけない。
長所と短所、いろいろと試してみてやっと見極めることができたので、再配置をしてみた。こんな具合に:
- Clova WAVE(CV:Clova):ラジオ担当
- Google Home(CV:Googleアシスタント):ググる担当
- Google Home Mini(CV:Googleアシスタント):お天気と目覚まし、ときどきラジオも担当
- iPod Hi-Fi(CV:Siri English):音楽担当
- Fire HD 10(CV:Alexa English):実験担当
Clovaはテキパキとよく通る大きな声でしゃべる子で、こちらが言ったことには必ず反応して長々と話すのだが、そもそもこちらの言っていることを理解していないようで、とんちんかんな会話が続いてしまう。そんな彼女も、ラジオ局の名前を聞き取ってチューニングしてくれるのは間違えずになってくれるようになったので、とりあえずはラジ担をやってもらっている。さっきもTBSラジオ、J-WAVE、InterFMと、間違えずに操作できた。こういうところはほめてやらねば。
ラジオ以外にもテレビや照明もお手のものですよと主張しているのだが、今のところできるのはテレビのオン・オフとチャンネルを切り替えるくらい。ところが我が家ではテレビはまったく見ないので出番がない。照明はまだ勉強中というので気長に待つことにする。Clovaの赤外線トランスミッターは底面付近にあるのでテレビの近くの高いところに置いてみた。その上にはシーリングライトがあるので、いつか使えることを祈りつつ。
Googleアシスタントは背の高い姉のGoogle HomeとちっこいGoogle Home Miniの姉妹。姉の方にSpotifyを歌わせてみたのだが、声は大きいのだが低音だけがやけに響くので音楽を流すのはやめてもらい、その博識を利用してもっぱら調べものをしてもらうことにしてる。リビングに居てもらおう。適材適所。
妹のMiniは声質は同じだけどボーカルのバランスはよい。Miniは寝室に置いて、寝たままで天気を調べたり目覚ましタイマーつけたりできるようにした。寝ているときに深夜放送を流すくらいの音量ならバランスもいいし。
Google Homeは原稿を書きながら不明なところを音声で聞くとかができるのは便利。ただ、聞き方には工夫する必要がある。「〜について教えて」ではなく、それが人物であれば「〜は誰?」、用語であれば「〜は何?」と尋ねる必要がある。もう少し融通を利かせてもいいと思うんだけど。受け答えが簡潔なのはいいけどちょっととっつきにくい姉妹である。
iPod Hi-Fiは前回Bluetoothレシーバーを装着してiPhone 7 PlusとBluetooth接続し「擬似HomePod」として上質なサウンドを聴かせてくれるようになっている。リビングで年末のライブで演奏する曲のプレイリストをApple Musicで流し、それに合わせてキーボードや歌の練習をしている。楽器で手がふさがっているときのリピート再生なんかが声で指示できるのはいいし、何より楽器の音がちゃんと分離して聴こえるのが最高だ。サウンドはソニーのGoogleアシスタント搭載スマートスピーカーよりも上だ。ステレオだし。
聴く音楽が洋楽中心なので、Siriは英語モードにしている。1つ問題があって、同じApple IDでSiriの言語を変更すると、別のデバイスも同じものに変わってしまうのだ。2台のiPhoneで片方は「Hey, Siri」、もう片方は「ヘイ、シリ」と発音によって切り替えるようなことができるといいのだが、今はそうはならない。なので、日本語Siriが英語の聞き取りをもっとできるようになるまでは、英語で話しかけることにする。カップ麺を作るときも「Hey Siri, Timer three minutes」だ。たまに「Don't overcook an egg」と言われてしまう。日本語だとラーメンとかうどんとか言ってくれるのに。
前回から変えた点はもう1つ。iPod Hi-FiへのBluetooth接続はメインのiPhoneでやっていたのだが、外出するとBluetooth接続が切れてしまい、帰宅して使おうというときに再接続する必要が生じる。そこで、古いiPhone 6s PlusをBluetooth接続専用にして、それを家に置いておくことにした。
ただし、これでも問題が起きる。自分が持っているiPhoneが反応してしまうのだ。iPod Hi-Fiから音楽を流したかったり、かかっている曲を止めたいときにSiriに「Stop」と命じても、目的が果たせないことがある。近くのSiriが反応すればいいというものでもない。HomePodのときにも起きうる問題だ。起動キーワードを変えるなどの工夫は可能になるだろうか?
そして早ければ15日には手に入るはずの日本語Alexa。実験用にFire HD 10に導入している英語版Alexaを一時的に日本のAmazonアカウントに戻してみたが、相変わらず設定からAlexaの項目が消えてしまう。Echo発売に合わせてFire HDの日本語Alexaが使えるようになるのかどうか。これも注目していきたい。
あー、でもまだ予約確定メールが来ないのだ……。
関連記事
- Amazon Echoにやってもらうこと
我が家のスマートホーム化がはかどりそう。 - 事実上のAmazon Echoを手に入れた
これなら技適警察に捕まることもない。 - 「Amazon Echo」日本発売は11月15日
「来週」(11月13日週)と発表されていた「Amazon Echo」の具体的な国内発売日が明らかになった。11月15日だ。 - 10年前のHomePodを試す
Bluetooth化したiPod Hi-FiでHomePodを予習してみた。 - HomePodは何を再発明した製品か
「Siriスピーカー」として期待されていた製品はHomePodという名前に。日本での発売は未定で、349ドルという強気の価格にがっかりした人も多いだろう。 - AmazonからLINEのスマートスピーカー消える Echo発売でライバル追い出し?
LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」の販売ページがAmazonから消えた。LINEによると「予告なく削除されてしまった」という。Amazon Echo発売に伴い、Amazonがライバル商品をストアから追い出した可能性もある。 - 日本上陸「Amazon Echo」3機種の違いは? 他社とどう差別化する?
音声アシスタント「Alexa」に対応するスピーカー「Amazon Echo」など3機種が日本上陸。3機種の機能差は何か、日本市場にどうアプローチするのか――。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.