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自動運転EV、パナソニックが走行実験 廃線後の新たな交通手段に

パナソニックが福井県永平寺町の遊歩道で自動運転EVの走行実験を実施している。18年4月からは約6キロの距離を走行予定。

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 パナソニックが、ドライバーがハンドルなどを全く操縦しない完全自動運転車の走行実験を10月3日から福井県永平寺町で実施している。現時点では遊歩道の一部を使った技術検証段階だが、2018年4月からは約6キロを走行し実用化を目指す。鉄道廃線後の新たな交通手段としての活用を見込む。パナソニックが公道に準じる環境で自動運転車の走行実験を行うのは初めて。

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実証実験の様子

 実験は、廃線跡を整備した遊歩道「永平寺参ろーど」(まいろーど、全長約6キロ)で行う。10月3日〜11月17日までは、パナソニックの自動運転EV(電気自動車)が一部を走行。樹木や家屋の近く、高架下などの環境で、自車位置の測定やカメラの動作、障害物の回避、歩行者が侵入した場合の制動を検証する。走行スピードは時速約20キロ。

 18年4月〜19年3月には、永平寺参ろーど全線を使い、不定期に走行実験を行う。約6キロを走行し、少子高齢化が進む地域の課題を解決できるかを確認する。

 永平寺参ろーどは、永平寺町が国と福井県の支援を受け、自動運転の実証実験用に整備を進めている。17年3月には産業技術総合研究所が、小型EVの実証評価地域の1つに選定している。

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永平寺参ろーど

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