ニュース
海中で微生物に分解されるプラスチック カネカ製、国際機関が認定
化学メーカーのカネカが開発したプラスチックが海水中で微生物に分解されると、国際的な認証機関「VINCOTTE」が認めた。
化学メーカーのカネカは11月15日、同社が開発したプラスチックが海水中で微生物に分解されると、国際的な認証機関が認めたと発表した。微細なプラスチックによる海洋汚染が問題になる中、最終的に二酸化炭素や水に分解される同製品を、漁具や釣り具などに活用する考え。
発表によれば、カネカが開発した100%植物由来のバイオプラスチック「カネカ生分解性ポリマー」(PHBH)が、9月にベルギーの認証機関「VINCOTTE」の認証を受けた。30度の海水中の場合、微生物の働きにより6カ月以内に90%以上が二酸化炭素や水に分解されるという。
近年、石油由来で直径0.5ミリ以下の「マイクロプラスチック」による海洋汚染が問題化。洗顔料や化粧品などに使われたものが流出したり、海洋ごみが断片化したりしたものを魚が食べ、人間にも被害が及ぶとの指摘が上がっている。
関連記事
- 空気なしタイヤ、東洋ゴム開発 パンクしないクルマ実現へ
東洋ゴム工業が、空気が入っていない自動車用タイヤ「noair」を開発した。実用可能なレベルでの走行ができるという。 - カシューナッツの殻からプラスチック生成 日本の研究チームが開発成功
人体に有害な化合物などを使用せずに成形可能。 - “柔らかいモーター”、東大など開発 「ベイマックス」的ソフトロボットに応用へ
モーターは柔らかく薄いプラスチックフィルム製。小さな袋に入ったアセトンなどの液体をヒーターで気化・膨張させ、駆動する仕組みだ。 - バリバリ音が気にならない面ファスナー 帝人「ファスナーノ」を開発
ポリエステル繊維を使った面ファスナー「ファスナーノ」を帝人が開発。柔らかな生地を採用し、取り外す時の騒音を抑え、寝具や雑貨に活用する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.