東京ビッグサイトで開催中の「2017国際ロボット展」(11月29日〜12月2日)で、仏像ロボ「黒子ロボット」が異彩を放っている。カクカクぬるぬると動き、前に立つと何かまじないをかけられた気分になる。出展は、サーボモーターやリニアモーターの制御を得意とする部品メーカーのマッスル(大阪市中央区)。
同社の製品「EtherCATクールマッスルブリッジ」と「クールマッスル(CM1)」を4つ搭載した、3つのモジュールで動くロボット。モーター自体が通信し合うことで3つのモジュールが連動し、このような動きを実現している。
クールマッスルは、ドライバーやコントローラーなど、モーター制御に必要な機能を全て内蔵した「一体型ACサーボシステム」。これを、EtherCATクールマッスルブリッジによって、EtherCATネットワークに適応・接続している。
黒子ロボットはプログラムなしに、人が直接動かすことでその軌跡を保存できる。それにより、例えば文楽などで国宝級の人形師がティーチングを行い、動きを保存・再現することが可能になるという。
(太田智美)
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