VOCALOID(ボカロ)市場は2017年度、100億円規模に――矢野経済研究所は12月5日、2017年度の「オタク」市場に関する調査結果を発表した。オタク市場を「ボカロ」「アイドル」「同人誌」などに分け、それぞれの市場規模を予想している。
それによると、17年度のボカロ市場規模(関連商品を含む)は前年度(96億円)比4.2%増の100億円規模に。ボカロキャラの認知が広がったことにより、食品やアパレル商品などに使用されたり、ライブ活動も大規模化してきていることから、さらなる成長を見込んでいる。
17年度のアイドル市場規模は、前年度(1870億円)比12.3%増の2100億円に拡大する見通し。ジャニーズやAKB48グループのファン層が市場を支えるとともに、複数のアイドルグループの台頭によって市場は拡大傾向にあるとみている。
このほか、同人誌市場は「即売会は縮小傾向だが、委託販売やダウンロード販売は好調で今後も拡大する」とし、17年度は817億円市場に成長すると予測。恋愛ゲーム市場は「頭打ち感があり縮小傾向」で、17年度は155億円規模にとどまる――などとまとめている。
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