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パナソニック、真空断熱ガラス開発 PDP技術応用

パナソニックは、PDPの開発・製造技術を応用し、薄型の真空断熱ガラスの開発・量産化に成功した。

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 パナソニックは12月5日、同社が保有していたプラズマディスプレイパネル(PDP)の開発・製造技術を応用し、薄型の真空断熱ガラスの開発・量産化に成功したと発表した。同社はプラズマディスプレイ事業を2014年に停止していたが、培った技術を生かして別の事業に参入する。

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 開発した断熱ガラスは、約6ミリの薄さながら、3枚のガラスを重ねた厚さ3センチの断熱ガラスと同等の断熱性能を備えているという。

 PDPは、2枚のガラス間の非常に薄い真空層内で蛍光体が発光することにより画像を表示する仕組みだ。

 今回、PDPの技術を応用し、厚さ3ミリのガラスの間0.1ミリ程度の真空のすき間を形成、このすき間に低熱伝導性材料を挟むなどし、高性能な真空断熱ガラスを開発した。

 真空空間を形成する際に必要な排気孔の封止部もなくすことで、フラットですっきりとした外観を実現。鉛も使用しておらず、「環境面・安全面でも安心して使える」としている。

 開発した真空断熱ガラスは、パナソニック完全子会社の米国の業務用冷凍・冷蔵ショーケースメーカーHussmannのコンビニ・スーパー向け屋内用自動ドアのガラスに先行納入する。

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