ニュース
Tesla、AIプロセッサを自社開発中──イーロン・マスクCEO
Teslaのイーロン・マスクCEOが人工知能関連カンファレンスのパーティーで、AIプロセッサを自社開発中であることを明らかにした。同社は現在、AI技術でNVIDIAと提携している。
米Teslaのイーロン・マスクCEOは12月7日(現地時間)、米カリフォルニア州ロングビーチで開催の人工知能関連カンファレンス「NIPS 2017」で開催したパーティーで、自動運転向けAIプロセッサを自社開発していると語った──。米The Registerが8日、このパーティーの参加者からの報告に基づいてそう報じた。
マスク氏は「TeslaがAIについて、ソフトウェアとハードウェアの両面で真剣に取り組んでいることをはっきりさせておきたい。われわれは専用AIチップを開発している。ジム(ハードウェア担当副社長のジム・ケラー氏)が開発中のAIハードウェアは世界一になるだろう」と語ったという。ケラー氏は米AMDで「Zen」アーキテクチャを手掛け、2016年にTesla入りしたエンジニアだ。
Teslaは現在、Model Sなどのモデルで米NVIDIAのGPUおよびAI技術「NVIDIA DRIVE PX」を採用している。
マスク氏はまた、10年後には新車の約半分は自動運転車になり、AGI(汎用人工知能)は7〜8年以内に実現するとも語った。
関連記事
- Teslaの自動運転も可能な電気トラック「Semi」を2019年生産開始へ
Teslaがセミトレーラータイプの電動トラック「Tesla Semi」を披露した。完全自動運転も可能な「Enhanced Autopilot」を搭載し、1度の充電で約800キロ走行可能だ。 - NVIDIAとBaidu、AIと自動運転で技術提携
NVIDIAと中国検索大手のBaidu(百度)が、AIおよび自動運転技術に関する広範な業務提携を結んだ。Baiduが、NVIDIAの自動運転車用スーパーコンピュータ「Drive PX 2」を自動運転プロジェクト「Apollo」で、NVIDIAのAIサポートGPU「Volta」をクラウドサービス「Baidu Cloud」で、それぞれ採用する。 - イーロン・マスク氏、新会社「Neuralink」で4年後の脳マシンインタフェース実現目指す
自動運転電気自動車や宇宙開発を手掛けるイーロン・マスク氏が今度はBMI(脳マシンインタフェース)開発企業Neuralinkを立ち上げた。4年後には実用製品を世に出したいとしている。 - イーロン・マスク氏、ホーキング博士、ウォズニアック氏ら、AI自律型兵器禁止を呼び掛け
AI(人工知能)研究の発展により、数年後には技術的に自律型兵器の開発が可能になってしまうとして、そうした兵器開発を禁止するべきだと研究者や企業幹部らが公開書簡で呼び掛けた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.