ベンチャー企業のPEZY ComputingとExaScaler(東京都千代田区)は12月13日、2社が共同開発した大規模液浸型スーパーコンピュータ「暁光」(ぎょうこう)が、実行性能で世界3位(国内1位)、エネルギー消費効率で世界4位(国内4位)に相当する性能を達成したと発表した。1249キロワットの消費電力で20.41ペタFLOPS(1秒間当たりの浮動小数点演算回数が1兆の2万倍)を実現した。
計測に使用した暁光は、CPU1万個(総プロセッサ数1986万コア)、総メモリ容量680TBで、理論性能では約28ペタFLOPSに達するという。今回の結果は、年に2回発表されるスーパーコンピュータのシステムランキング「TOP500」(2017年11月時点)での順位で世界3位、電力効率のランキングである「Green500」(2017年11月時点)での順位で世界4位に相当する。
PEZY Computingの社長である斉藤元章さんは、経産省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から約4億3100万円をだまし取ったとして12月5日に逮捕されている。
社長が不在状態での発表となったことについて、ITmedia NEWSが取材したところ、「担当の者がおらず、内部もバタバタとしているため返事は難しい」(同社)とした。
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