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ドローン遭難救助で「釣り具」が生きる 「ダイワ」がノウハウ活用

ドローン遭難救助のコンテストで好成績を出したドローンは、釣り具のノウハウを生かしたウインチを搭載していた。

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 ドローンによる遭難救助で、釣り具の技術の活用が進んでいる。今冬、遭難者に救援物資を届けるコンテストで好成績を収めたドローンは、釣り具のノウハウを活用したウインチ(巻き上げ装置)を搭載していた。釣り用品「ダイワ」を展開するグローブライド(東京都東久留米市)がこのほど発表した。

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遭難救助コンテストの様子

 遭難救助コンテスト「Japan Innovation Challenge 2017」(北海道上士幌町、10月16〜20日)で、山林で遭難した人の基に約3キロの物資を届ける「駆け付け」の部門で、グローブライド製のウインチを搭載した4チームが好成績を残した。参加した全チームの成功回数13回のうち12回(92%)を占めたという。

 「ドローン用のウインチに求められる性能は、現状あらゆる製品の中で(釣りの)電動リールのウインチが最も適している」(同社)という。ドローン用ウインチには(1)小型で軽量、(2)巻き上げ力があること、(3)ライン(道糸)コントロールが正確――といった条件が要求され、「40年近く電動リールを開発した歴史があり、開発が可能だった」としている。

 同社は、こうした電動リールの知見を生かしたドローン用ウインチの製品化を進めている。「釣りの環境での過酷なフィールドの中で道具を提供してきた実績が、ドローンの世界でも役立つと考えている」

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