どうなる「Fire TVでYouTube」 YouTubeアプリ更新で他ブラウザにリダイレクト開始
Googleが「Amazonとの話し合いがまとまらなければFire TVからYouTubeを引き上げる」と予告した2018年1月1日より前に、Amazonが配信したYouTubeアプリのアップデートを適用するとYouTubeアプリが起動しなくなった。
米Googleが米Amazon.comの「Fire TV」から「YouTube」を引き上げると宣言した期日まであと数日となった12月28日(現地時間)、数人のFire TVユーザーがFire TVでYouTubeアプリを起動すると下のような画面が表示され、YouTubeアプリを起動できなくなったとRedditやTwitterなどに報告した。
画面には、「FirefoxやSilkなどのWebブラウザを使って、YouTubeを始め、何百万ものWebサイトにアクセスできます。YouTubeに直接アクセスするには、お好きなブラウザのリンクを下から選んでクリックしてください」とある。
日本時間の27日に配信されたFire TV版YouTubeアプリのアップデートを適用すると表示されるようだ。米AFTBnewsによると、アプリをアップデートしなければまだYouTubeアプリを従来通り使えるという。なお、このアプリはGoogleではなく、Amazon.comが開発したものだ。
リダイレクト画面でいずれかのWebブラウザアプリを選ぶと、既にアプリをインストールしてあれば、そのアプリが起動してyoutube.com/tvが開く。まだインストールしていないアプリを選ぶと、そのアプリをインストールする画面になる。
Amazonは20日、「Fire TV」版「Firefox」ブラウザと「Silk」ブラウザの登場を発表した。
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