次期Mac miniに搭載されるiOSベース「T2チップ」と消える起動音の関係
Macのハードウェア構成が密かに変わっている。iOSベースのチップが組み込まれているのだ。
現在販売されているMacのうち、起動音が鳴るのは3製品だけだということはご存知だろうか? その理由とそこから予想される次のMac miniについて解説する。
Appleは、MacBook Air (13-inch, 2017) を除き、MacBook Pro (2016) 以降のMacモデルから起動音を廃止している。
iMac Pro (2017) ではEFI ROMの音も鳴らなくなり、システム情報で表示されていた「BOOT ROM」「SMC」の表記もなくなっている。
起動音の廃止は、もともと起動音が鳴らないiOSのファームウェアをベースとして開発されたことによるもので、Thunderboltなどを含めたIntelチップセットをコントロールすることも可能になっていることを示している。
現在発売されているMacで起動音が鳴るのは、Mac Pro (Late 2013) 、Mac mini (Late 2014) 、MacBook Air (13-inch, 2017) の3製品だけ。
AppleはiMac Pro (2017) から採用されたシステム管理コントローラやセキュリティ管理を行う「Apple T2チップ」の実装を推し進めており、2018年に発表される予定のMac Pro (2018)に加えて、2018年発表されそうなMac mini (2018) は、Apple T2チップを実装し、起動音およびEFI ROMの音も廃止され、Intelプロセッサをよりメイン処理に活用することが可能になると考えられる。
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