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Tシャツ折りたたむロボ 「高速3Dカメラ」でクラボウが実演:ロボデックス
ロボデックスで、Tシャツを折りたたむロボットが展示された。高速3Dセンシングの技術を活用している。
繊維事業を展開する倉敷紡績(クラボウ)が、同社の3Dセンシング技術を使った「Tシャツを折りたたむロボット」を「第2回 ロボデックス」(1月17日〜19日、東京ビッグサイト)で展示している。Tシャツの角も検知できるという高速3Dカメラで、ロボットが苦手とする柔軟物の取り扱いを可能にするという。
2本のアームでTシャツをたたむロボット本体は安川電機製。ロボット本体上部に設置した2Dカメラの画像処理で、Tシャツの輪郭、表裏を認識。Tシャツの角のように画像だけでははっきり分からない部分を、ロボットの真下に設置した3Dカメラで立体的に認識するという。
デモでは、台の上に無造作に置いてあるTシャツをつかむ→両肩付近をつかんでつるす→つり下げたTシャツの表裏を見分けて折りたたむ、という一連の流れを行う。技術的には、折りたたんだTシャツを積み重ねるところまで可能という。
クラボウの高速3Dカメラを使うことで、布、ケーブル、食品など形が決まっていない柔軟物や不定形物など、ロボットが苦手とした対象も扱えるようになるとしている。以前はタオルをつかんで落とすだけのデモだったが、ここ1年でTシャツを折りたためるまでに進化した。「今後は3Dカメラのコストを抑え、より低価格で提供できるようにしたい」(クラボウ)
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