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タクシー需要、30分先まで予測 ドコモが「AIタクシー」提供 待ち時間短縮へ
NTTドコモが、タクシーの乗車需要をリアルタイムで予測するサービス「AIタクシー」を2月15日から法人向けに提供する。ドライバーの運転を効率化でき、乗客は待ち時間の短縮を期待できる。
NTTドコモは2月14日、タクシーの乗車需要をリアルタイムで予測するサービス「AIタクシー」を、15日から日本国内の法人向けに提供すると発表した。現在から30分先まで需要が増える場所を予測し、走行中のタクシーに配信する。ドライバーの運行を効率化し、収益向上に貢献する。乗客は待ち時間の短縮が期待できる。
ドコモが基地局それぞれのエリア内にある携帯電話の台数を集計し、人数を推計する技術「モバイル空間統計」を活用する。これまでのタクシー乗車場所や日時、当日の気象データなども組み合わせ、性別や年齢層ごとに人数分布の変化を把握しながらAIで分析し、タクシー需要を10分ごとに予測するという。
予測結果は、タクシー事業者や配車アプリなどの開発ベンダーに提供。通常は気付きにくい潜在的な需要の発見や、新人ドライバーの不安を払しょくする狙いもある。
2016年から都内などで実証実験を進めていた。15日以降、東京都23区、武蔵野市、三鷹市では東京無線タクシーが1350台、愛知県名古屋市ではつばめタクシーグループが1150台の車両でサービスを導入する。
初期導入費用は30万円から、月額利用料は1台当たり900円前後。
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