ニュース
米連邦政府、「ネット中立性」撤廃を公布 さっそくFCC提訴始まる
FCCが昨年12月に採択した「ネット中立性」規定廃止の規則が公布され、規則取り消しを求める訴訟がスタートした。規則が正式に適用されるのは4月23日以降になる。
米連邦通信委員会(FCC)は2月22日(現地時間)、昨年12月に採択した「ネット中立性」規定の廃止規則をFederal Register(連邦政府公報)で公布した。
この公布をもって、廃止の取り消しを求める訴訟を起こせるようになる。公布直後に、22の州政府およびワシントンD.C.がFCCおよび米連邦政府を提訴した。
企業としては、MozillaやVimeoが提訴したと発表している。
GoogleやFacebookなどの大手IT企業が参加するInternet Association(IA)からは本稿執筆現在、まだ特に発表はない。
この規則の適用期日は4月23日となっているが、一部については米行政予算管理局の承認が必要なため、それ以降になる。
関連記事
- 「ネット中立性」規則廃止決定を受けた主要ISPの声明まとめ
米FCCが「ネットの中立性」規定廃止を決定したことを受け、合法的に“有料高速道路”サービスを実施できるようになるISP各社が声明を発表した。 - FCC、「ネット中立性」規定の廃止を決定 「法廷や議会で戦う」と反対派
米連邦通信委員会(FCC)は12月14日の投票で「ネット中立性」規定の廃止案を承認した。TwitterやFacebookなど影響を受ける企業が参加するネット中立性支持団体は「法廷や議会で戦う」としている。 - FCC、オバマ前大統領導入の「ネット中立性」廃止勧告 12月に採決へ
ネットのトラフィックを平等に扱うことを定めた米国のネット中立性に関する規定を、米連邦通信委員会(FCC)の委員長が撤廃すると発表した。12月14日に採決を行う。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.