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「LINEの会話、韓国の会社に見られる」誤情報拡散 LINE「トークルーム情報」を改めて説明

「LINEのアップデートにより、何も設定しないと、会話の内容を韓国の会社に見られる」――Twitterなどで拡散しているこんな情報は「事実と異なる」とし、LINEが改めて説明した。

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 「LINEのアップデートにより、何も設定しないと、会話の内容を韓国の会社に見られる」――TwitterやFacebookで拡散しているこんな情報は「事実と異なる」とし、LINEが7月24日、改めてブログで説明した。

 LINEは、「友人同士のメッセージや画像・動画の内容、通話内容を閲覧することはない」とした上で、「トークルーム情報」の提供を明示的に許諾したーザーに限っては、ユーザー同士でやりとりしたスタンプやトークの相手、日時、データ形式などを取得し、不正防止や広告表示などに利用していると説明した。

 拡散しているのは、「LINEのアップデートにより、LINEでの会話の内容をLINEが自由に利用することに合意する項目が追加された。何も設定しないとこの項目がオンになっており、LINEの会話内容を韓国の会社が自由に見られる状態になっている」「LINEのプライバシー管理設定の『トークルーム情報』という項目をオフにしてください」といった内容の投稿。

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「トークルーム情報」提供のオンオフ画面。従来、説明文は記載されていなかったが、「案内が分かりづらかった」とし、17日以降のアップデートで説明文を追加した

 LINEは24日付のブログで、こうしたツイートについて「事実と異なる」と説明。ユーザー間でやり取りしたメッセージや画像・動画の内容、通話内容は「通信の秘密」に当たるとし、ユーザーの個別の同意なくLINEが閲覧・利用することはないとしている。

 ただ、「トークルーム情報」の提供をオンにしたユーザーからは、友人同士のトークで使ったスタンプや絵文字、エフェクト、フィルターの種類、トークの相手、日時、既読、データ形式(テキストや画像、動画などのうちどの形式か示す情報)などを取得。ユーザー間の会話を推測する目的では使用せず、不正対策の防止や広告表示、サービスの品質向上などに利用しているという。また、公式アカウントとのトークの場合は、テキストの内容や画像、位置情報などを利用する。

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トークルーム情報の利用の可否は、アプリのアップデート時や利用登録時、「サービス向上のための情報利用に関するお願い」としてポップアップで同意を求めている(デフォルトでは「同意する」にチェックが入っている)。

 「トークルーム情報」の利用は今年1月にスタートしており、アプリのアップデート時や利用登録時、「サービス向上のための情報利用に関するお願い」という形で、ユーザーに同意を求めるポップアップ画面を表示し(デフォルトでは「同意する」にチェックが入っている)、同意したユーザーのみ利用しているため、拡散している投稿にある「初期設定でオンになっている」という内容も間違いだと指摘。ただ、「案内にわかりづらい点があるため、順次改善する」としており、7月17日以降、設定画面の説明文を修正したという。同意のオンオフはいつでも切り替えることができ、「友だちタブ」→「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「トークルーム情報」から変更できると説明している。

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