ソフトバンクとヤフーが設立したPayPayは10月5日、コード決済サービス「PayPay」の提供を始めた。近日中に飲食店や衣料品店などで支払いに使えるようになる。
PayPayは専用アプリ(iOS/Android)から利用できるモバイル決済サービス。決済手段は、店舗側が用意したバーコードをユーザーがアプリで読み取る「ユーザースキャン」方式と、ユーザーが自身のデバイスで表示したQRコードを店舗側が読み取る「ストアスキャン」方式の2つ。
支払いはクレジットカードか電子マネーを選択できる。電子マネーはYahoo!マネーと、銀行口座からチャージしたPayPay専用の電子マネーが利用可能。
PayPayが使える店舗は、飲食大手のモンテローザ(東京都武蔵野市)が展開する「白木屋」「魚民」など1694店舗の他、「アインズ&トルペ」や「ドラッグ新生堂」などのドラッグストア、「earth music&ecology」や「ジーンズメイト」といった衣料品店などに順次広げる。
加盟店向けの施策として、2021年9月末までユーザースキャン方式の決済と「Aipay」による決済の手数料を無料にするとしている。
PayPayのサービス開始に伴い、ヤフーが提供している「Yahoo!ウォレット」のスマホ決済サービスは近日中に終了する。代わりに「Yahoo!JAPAN」アプリ(iOS/Android)からもPayPayを利用できるようにする。
PayPayは9月に中国のモバイル決済サービス「Alipay」との連携も発表しており、PayPay加盟店ではAlipayも利用可能にするという。
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