ヤフーは3月4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスクの品薄状態を受け、14日からネットオークションサイト「ヤフオク!」でのマスクのオークション出品を一律禁止すると発表した。経済産業省が呼び掛けるマスクや消毒液などの出品自粛に応えた。
即決価格での入札のみを受け付ける「フリマ(定額)」設定でないマスクが出品された場合、商品を削除する。フリマ(定額)設定で出品されたマスクについても、不当に高額であったり、大量にまとめて出品していたりする場合には削除などの対応を行う。この規制は「当分の間続ける」としている。
2月以降、新型コロナウイルスの影響でマスクの需要が急増し、品薄状態が続いている。経済産業省によると、国内メーカーは24時間体制で平常時の約3倍のマスクを生産しているという。シャープも3月中にマスクの生産を始めるなど、異業種も巻き込んだ供給体制の整備が進んでいる。
マスクの生産体制整備と同時に、経済産業省はネットオークション事業者への出品自粛や、通常のネット通販事業者への適正価格の通知、小ロットでの出品などを要請するなど、安定的な供給へ向けた措置を講じている。
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