“Kiss D キラー”はD100をも超えた?――ニコンDSLR「D70」(2/2 ページ)

» 2004年01月28日 23時08分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 そのほか、快適操作やシャッターチャンスを確実に捕らえるのに欠かせない「高速レスポンス性」も強化されており、新アルゴリズムなど高速化を図った新開発の画像処理エンジンを搭載。電源投入後わずか約0.2秒で撮影可能になる高速起動を実現した。

 撮像素子は、D100と同じニコンDXフォーマット(23.7×15.6ミリ、APS-C)サイズ有効約610万画素(総画素数約631万画素)CCDを採用し、最大画像サイズは3008×2000ピクセルとなる。

EOS Kiss Digitalよりも質感の高いボディ

 本体は上位機種と同じブラックボディを採用。ややチープ感のあるシルバーボディのEOS Kiss Digitalに比べて、カメラとしての質感は非常に高い。でボタンレイアウトなど操作体系もD100の流れをくんだもので、ニコン一眼レフ機の優れた操作性と扱いやすさを継承している。

mn_d4.jpg

 ボディサイズは約140(幅)×111(高さ)×78(奥行き)ミリと、D100(144×116×80.5)と比べて全体的に数ミリずつコンパクト化。プラスチックボディ採用によって、重さは595グラムと軽量ボディが売りのD100(約700グラム)からさらに大幅減量に成功した。それでも、EOS Kiss Digital(142×99×72.4ミリ、560グラム)と比べるとまだ一回り大きいという印象だ。

mn_d5.jpg D70(左)はEOS Kiss Digital(右)より一回り大きい。ただ、同じプラスチックボディながら、質感ではD70に軍配が上がる

 D70本体と同時発売となるレンズキット(20万6000円)は、本体とデジタルカメラ専用の「AF-S DX ズームニッコール ED 18〜70mm F3.5〜4.5G(IF)」がセットになる。実売は16万〜17万円前後とEOS Kiss Digitalのレンズキット(14万円前後)に比べると少々割高だが、高性能で明るいEDレンズでズーム焦点距離の幅も広い(Kiss約3倍、D70約3.9倍)ため、納得の価格差といえるだろう。

mn_d6.jpg

 主な仕様は以下のとおり。

製品名 D70
型式 レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ
撮像素子 有効610万画素原色CCD(23.7×15.6ミリ、総画素数624万画素)
記録画素 3008×2000/2240×1488/1504×1000ピクセル
感度 ISO 200−1600相当
AF方式 TTL位相差検出(5点測距、EV -1〜19、AF補助光)
シャッター CCD電子シャッターと機械式シャッターの併用
シャッタースピード 1/8000〜30秒、バルブ、タイム
ドライブ(連写機能) 連続約3コマ/秒(最大144コマ)
電源 専用リチウムイオン充電池(EN-EL3、ストロボなし常温で約2000コマ撮影可能)
記録形式 JPEG、RAW
レンズマウント ニコンFマウント
液晶ディスプレイ 1.8インチ低温ポリシリコンTFT(約13万画素)
記録メディア コンパクトフラッシュ(Type II、マイクロドライブ対応)
インタフェース USB 1.1
サイズ 約140(幅)×111(高さ)×78(奥行き)ミリ
重さ 595グラム(ボディのみ)
価格 15万円
発売時期 3月19日
mn_d7.jpg AF補助光はかなり明るい
mn_d8.jpg 記録メディアはコンパクトフラッシュ(Type II)、マイクロドライブにも対応する
mn_d9.jpg 撮影画像の管理・整理・編集が行えるソフトウェア「PictureProject」が付属する
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