レビュー機のベンチマークテスト結果は以下の通りだ。
PCMark2002 ProのCPUスコア
PCMark2002 Proのメモリスコア
PCMark2002 ProのHDDスコア
3DMark2001SEの3Dスコア
レビュー機はPentium Mの最高クロック版である1.70GHzを搭載していたため、CPUスコアはかなり高い。また、PC2700対応DDR SDRAMメモリやキャッシュ容量8MバイトのHDDを搭載していることもあり、PCMark2002 Proによるベンチマークテスト結果はモバイルノートPCとしてはかなり優秀である。
一方、3Dグラフィックス性能に関しては期待しない方がよい。とはいえ、元々ビジネスユースを対象としているモデルなので、3Dグラフィックス性能の良し悪しは問題とはならないだろう。
510mは、モバイルノートPCとして必要十分なインタフェースを備えている。左側面にはIEEE1394、CardBus対応PCカードスロット(TypeI/II)×1、IrDA、マイク入力、ヘッドフォン出力があり、背面にはUSB 2.0×2、S-Video出力、モデム、10BASE-T/100BASE-TXイーサネット、パラレル、VGA出力、シリアルを備えている。
さらに510mは、アドバンスドポートリプリケータもオプションで利用できる。アドバンスドポートリプリケータはモデム、10BASE-T/100BASE-TXイーサネット、S-Video出力、DVI出力、VGA出力、シリアル、パラレル、PS2×2、S/PDIF出力、USB 2.0×4、ヘッドフォン出力を備えており、簡単に510mと着脱できる。
普段はデスクトップ代替機として使用し、屋外や顧客先などで使用する必要がある時はポートリプリケータから取り外して持ち運ぶといった使い方がぴったりだ。
510mにはメーカー製PCに見られるような多彩なアプリケーションソフトは付属していない。BTOで選択する光学ドライブなどによって付属ソフトも異なってくるが、ベースモデルから標準で付いてくるのはウイルス対策ソフトの試用版くらいである。
一方BTOでは、「Office Personal Edition 2003」(2万円)や「Office XP Professional」(4万6000円)、「Photoshop Elements2.0 OEM版」(7480円)なども選択できる。あとでパッケージ版を単体購入する場合に比べると割安なので、これらが必要な人は本体と同時に購入しておこう。
予算と使用目的に合わせて、最適なシステム構成を選択できるのがBTOの魅力だ。510mでは、14万4800円のベースモデル(CPU:Pentium M/1.40GHz、メモリ:512Mバイト、HDD:30Gバイト、光学ドライブ:DVD-ROM、ディスプレイ:14.1インチXGA、オンライン特別ディスカウントを含む)から50万円をゆうに超えるハイスペックモデルまで任意にカスタマイズ可能である。
ちなみにレビュー機は、CPUがPentium M/1.60GHzだったと仮定しても、32万円弱とかなり高額なシステムになった。このように、その時々のパーツの時価がダイレクトに反映されるのも、デルのBTOオンラインショッピングの魅力である。
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