OneNote詳細実践編――デジタル情報の収集サラリーマンのためのタブレットPC使いこなしガイド 第9回(2/2 ページ)

» 2004年02月10日 19時11分 公開
[神崎洋治(トライセック),ITmedia]
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画像のサイズ調整とレイアウト

 では、前回挿入した画像を例にして、サイズを変更したり位置を移動するなどして、見やすいレイアウトに調整をしてみよう。

 まず、サイズを変更したい画像をクリックすると点線の外枠線と6個のボックス(サイズ変更ハンドル)が表示される。縦横比を維持したまま拡大・縮小したい場合は、四隅のサイズ変更ハンドルのどれかをドラッグして移動する。カーソルが移動した分だけ画像を縮小・拡大させることができる。

サイズの変更とレイアウト調整 画像をクリックして、サイズ変更ハンドルを表示。四隅のサイズ変更ハンドルをドラッグすれば画像の表示サイズは変わる。サイズを整えたら、画像を好きな位置に移動してレイアウトを調整する

未対応のデジタル情報にはリンクを作成

 残念ながら、どんなフォーマットのファイルでもOneNote上に表示できるというわけではない。例えば動画ファイルは直接再生や表示ができない。これらOneNoteが対応していない画像ファイルや動画ファイルを挿入した場合には、そのファイルへのリンクが作成される仕組みになっている。

 また、WordやPowerPointなどOfficeアプリケーションで作成したファイル、PDFファイルなど、ビジネス上で頻繁に利用されているファイルをOneNoteのページに挿入し、リンク情報を作っておくことで、デジタル情報を効率的に活用する場合もあるだろう。

 こうしたことから、情報収集がメリットの一つであるOneNoteでは、ドラッグ&ドロップでファイルを挿入した場合、ファイルそのものを[マイノートブック]フォルダにコピーするとともに、ファイルのリンクを作成してノート画面上に表示する。

 この機能が装備されていることで、会議に参加する前に、議題に関するあらゆるデジタル情報をOneNoteにまとめておきたい、といったニーズに応えることができる。

 なお、リンクをクリックするとファイルの拡張子に関連付けられているアプリケーションが起動し、再生ないし閲覧ができるようになる(表示にはそれら該当アプリケーションが別途必要)。

リンクの作成 PDF、テキストファイル、Wordファイルなどをドラッグ&ドロップするとリンクが作成される。その部分をクリックすることで、それぞれ関連付けられたアプリケーションが起動して再生、閲覧できる
外部アプリケーションで再生 例えば、動画へリンクを作成しておき、<file:car.mpg>とある部分をクリックするとWindows Media Player(ないし.mpgファイルを関連付けているアプリケーション)で動画ファイルが再生される

――というわけでOneNoteの基本操作と活用方法、そして便利さを少しは分かってきていただけただろうか。次回からは更に高度な機能に触れていきたいと思う。お楽しみに。

第10回へ続く


著者紹介
神崎洋治:トライセック代表取締役。パソコンや周辺機器、インターネットに詳しいコラムニスト。シリコンバレー在住時は、取材による米ベンチャー企業の最新技術動向をレポート。ペン・コンピューティングデバイスの先駆けである「Palm Pilot」を、製品写真や開発者取材を通して日本のメディアに初めて紹介したひとり。
 マーケティングにも精通し、ライターやデザイナーとしても幅広く活躍中。主な著書は「ひと目でわかるMicrosoft Office OneNote 2003 マイクロソフト公式解説書」「学び直すDVDのしくみ」(日経BPソフトプレス)ほか。

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