インタフェースは、本体前面左下部のカバーの下に、コンポジット入力(ビデオ/音声)とヘッドフォンのほか、IEEE1394とUSB 2.0×2がある。右側面には、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO対応)両用スロットと、CardBus対応PCカードスロットType II×2、および光デジタルオーディオ出力とマイクがあり、左側面にはアンテナ入力、2系統のビデオ/音声入力(S-Videoとコンポーネント)、LAN、モデム、USB 2.0×3、音声入力、音声出力が配置されている。
なお、TVチューナーカード上にもビデオ音声入力(右/左)、コンポジットビデオ入力、S-Video入力、アンテナ入力の各ポートがあるが、これらはすべてディスプレイ部経由の接続ですでに使われているので、ユーザーが使用することはできない。
付属のキーボードとマウスは無線方式のコードレスタイプで、使わない時は本体下部のスペースに収納しておくことができる。ただし、電波の到達距離は他機種用のコードレスキーボード/マウスと同様に公称1メートルだ。
T90Gは22インチワイドという大型ディスプレイなので、他の製品よりも遠くから操作することも考えられる。電波の到達距離はもう少しほしいところだ。
T90Gのベンチマークテスト結果は以下の通りだ。
PCMark04のスコア
3DMark2001SEの3Dスコア
3DMark03の3Dスコア
ハイパースレッディング・テクノロジ対応のPentium4/2.80C GHzやPC2700対応デュアルチャンネルDDR SDRAM、Ultra ATA/100接続の7200rpm HDDを使用しているため、CPU、メモリ、HDDは高いスコアをマークしている。
その反面、チップセット内蔵のグラフィックス機能を使用しているため、グラフィック、とくに3Dグラフィックはかなり低い値しか出ていない。
Windows XP Media Center Editionモデルの「FMV-DESKPOWER C90GW/C」を除けば、FMV-DESKPOWERの04年春モデルはすべてチップセット内蔵のグラフィックス機能を使用している。このため3Dグラフィック性能が低いという傾向は他の04年春モデルにも共通しており、3Dゲームを快適に楽しむのは無理だろう。
しかしそれ以外の性能は高いため、3Dゲーム以外であればどんな用途でも高速な動作が期待できる。デジタル家電ライクなフォルムや高画質な22インチワイド液晶、高音質な3Dスピーカーシステム、本体の下に収納しておけるコードレスキーボード/マウスなど、リビングルームに置くTV PCに最適な製品と言える。
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