自動調光で小型・大光量――外部ストロボ「PZ40X」のススメ(2/2 ページ)

» 2004年04月16日 23時47分 公開
[西坂真人,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 実際に使ってみて、もっとも評価したいのがその大きさだ。

photo キヤノン純正550EX(左)とPZ40X(右)の大きさ比較
photo

 重心の低い小柄なボディは、DSLRとしては小型なKiss Dにピッタリとマッチする。重さも550EXの約半分で、高さも抑えられているため取り回しが非常に楽だ。

photo PZ40XをKiss Dに装着

 内蔵ストロボよりもG.Nが増えたことで、標準ズームレンズでの撮影可能距離はワイド端で最大11.4メートル/テレ端で最大7メートル(ISO 100相当、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM使用時)と大幅アップした。夜間撮影や照明の暗い屋内撮影などで威力を発揮する。

 カメラに固定された内蔵ストロボではできない技がバウンス撮影だ。内蔵ストロボからの光は被写体へレンズ正面からストレートに当たるため、バックに影ができたり、被写体の立体感が失われてしまったりすることがある。バウンス機構のある外部ストロボならば、天井や壁に当てた反射光を被写体にまわすことで柔らかいライティングが行えるのだ。

 PZ40Xは上方向へ90度までバウンスできるので、天井バウンス(縦位置撮影なら壁へのバウンスも可能)が行える。

photo ストロボを使わずに撮影。左の部屋からの照明で、右側に長い影ができてしまっている
photo 内蔵ストロボで撮影。右側の影はなくなるが、強い直接光によって被写体の立体感が失われノッペリしてしまう
photo PZ40Xを使って天井バウンスで撮影。光が全体的にまわって被写体の影を自然に消し、なおかつ立体感は残している

 低価格DSLRの登場で、これまで一眼レフカメラを手にしたこともなかったユーザーが入門用にDSLRを購入するケースも増えている。純正ストロボほどの多機能は必要ないが、内蔵ストロボには大いに不満を持っているというユーザーは、コンパクトなPZ40Xに注目してみてはいかがだろうか。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  9. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー