電子カルテからロボットまで タブレットPCソリューションレポートレポート

2004年6月2日から3日まで東京国際フォーラムで開催されたthe Microsoft Conference + expo 2004では、タブレットPCの最新ソリューションの展示が行われた。今回はその様子をレポートする。

» 2004年06月07日 19時06分 公開
[ITmedia]

 2002年の11月に登場して以来、タブレットPCを利用したソリューションはゆっくりとではあるが着実に増えてきている。今回「the Microsoft Conference + expo 2004」の会場の一角で展示が行われ、来場者の関心を集めていた。幾つかの主要なソリューションを紹介する。

多くの来場者の関心を集めていたタブレットPCソリューションのコーナー

着々と増えつつあるタブレットPCソリューション

 展示の目玉は、青山学院大学の相模原キャンパスで導入された、タブレットPCを使用したペーパーレス会議システム。アプリケーションはメディク・クエストが開発し、東芝のタブレットPCと組み合わせて納品された。

 計60人が一度に使用でき、各個人で書き込めるのはもちろんのこと、一つの画面を共有してお互いにドキュメントに書き込むことができる。また、グループに分割し、それぞれのグループで書き込む画面を共有することもできる。

 このメディク・クエストの「EduCanvas Expert 1.0 For Tablet PC Edition」は、作業過程を音声とともに保存することができ、例えば1時間半程度の講義の場合、7〜10Mバイトのファイルに保存することが可能だ。

青山学院大が導入したペーパーレス会議システムのデモの様子
メディク・クエストの「eDuCanvas Expert 1.0 For Tablet PC Edition」

 ビー・エム・エルは、開業医向け電子カルテシステム「Medical Station CLINIC」をタブレットPCに対応させたものを展示していた。身体の各部位の画像などもテンプレートですぐに貼り付け、そこにペンでさまざまな注釈などを書き込んでいくことができる。

BMLの電子カルテシステム「Medical Station CLINIC」

 以前紹介したnuvoも、展示会場に登場した。nuvoは開発システムをWindows .NETで、実際のロボットの動作指示をBluetooth経由のタブレットPCで行っている。

大人気だったnuvo

 なお前述の青山学院大学でのインタラクティブな授業スタイルへの取り組みについては、6月23日に開催される「実践例で学ぶタブレットPC活用セミナー」でも詳細が紹介される。この事例は文教分野だけでなく一般企業用の会議・コラボレーションワークに応用できるソリューションだ。

 セミナーでは、“企画の達人”久保田達也(通称:くぼたつ)氏が自身で実践しているタブレットPCとVisioを使った企画術をテーマに、タブレットPCがビジネスマンの知的生産のレベルアップにいかに貢献できるかについて語る。

 このセミナーは無料で、ウェブもしくはFAXにての登録制となっている。興味がある人は申し込んでみてはいかがだろうか。

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