500万画素で1万9800円――コンコルドカメラ「CONCORD Eye-Q 5062AF」(1/3 ページ)

» 2004年07月05日 16時27分 公開
[藤咲実,ITmedia]

1/1.8インチの500万画素CCDを採用

 「CONCORD Eye-Q 5062AF」(以下、Eye-Q 5062AF)の発売元であるコンコルドカメラはアメリカのカメラメーカーで、フィルムカメラやデジタルカメラを製造、販売している。今年の5月に日本法人ができたばかりの会社だ。

 Eye-Q 5062AFと同じ製品はアメリカでも発売されているのだが、日本ではイトーヨーカ堂との共同開発とされている。いずれにしても、コンコルドカメラが日本で初めて発売する製品で、しかも500万画素機が1万9800円と低価格なので、機能や画質が気になるところである。

 撮像画素は1/1.8インチの500万画素CCDを採用している。レンズは10.0ミリの単焦点レンズだ。これは35ミリ換算で48ミリなので、標準レンズ相当と考えてよいが、屋内撮影なども考えるともう少し広角レンズを採用してほしかった。ズームは6倍のデジタルズームを採用している。

 撮影距離は60センチ〜∞で、マクロ撮影時は15〜70センチとなる。記録解像度は2560×1920ドット、2272×1704ドット、2048×1536ドット、1600×1200ドット、1280×960ドット、640×480ドットの6種類と多めに用意され、さらに画質(圧縮率)が3段階設定できる。

 外装は樹脂系のボディでこのクラスとしては一般的なものだ。100(幅)×61(高さ)×29.5(奥行き)ミリで質量は133g(本体のみ)である。

樹脂製のボディだがそれほど安っぽいという感じはない。ストロボやアイビューファインダーも装備されている
本体右側にはUSB端子とビデオ出力端子動画再生時のスピーカーを配置

 右手だけでも持ちやすいように、本体全面は指がかけやすいデザインとなっており、重量のバランスもよいので撮影しやすい。本体底面には三脚穴もあるほか、カメラを置いた時に滑りにくいようなゴムも付いていて、しっかりと設計されていることがわかる。

本体向かって左側にあるメッキ部分が撮影時にちょうど指をかけて撮影しやすいようになっている
本体底面には三脚用の穴と、写真の向かって右端に滑り止め用のゴムが付いている

 操作はほかのメーカーのデジタルカメラと似ているので、たいていの人はすぐに使えるはずだ。電源スイッチは本体上部にあり、約1秒押し続けることでオン/オフできる。静止画撮影と動画撮影、再生は、本体背面のスライドスイッチで切り替えられる。

 解像度や露出補正などの細かな設定はメニューから行う。単焦点カメラではあるが、デジタルズーム用のズームレバーが装備されている。ズームすると画面内にどれくらいズームしているかが表示されるので操作しやすい。

 ただし、ズーム後に、再生モードにしてから撮影モードに戻すとズーム位置は保持されているが、ズームレバーは表示されない。そのため、知らないうちにデジタルズームのまま、撮影してしまうことがある。

 デジタルズームは撮影モードによっては画質が劣化してしまうこともあるので、ズームされているときは常にズームであることが分かるような表示方法にするか、操作を切り替えたときはデジタルズームをリセットするように改善してほしい。

ボタン類は配置もわかりやすく操作しやすい。一応、右手ですべて操作できるように設計されているようだ。アイビューファインダーは覗く位置によって撮影できる範囲とズレてしまう
ズームレバーを押すと、どれくらいズームしているかが表示される。しかし、一度再生モードにしたり、メニュー画面を表示してから撮影に戻ると、ズームの表示は消えてしまう。そのため、知らず知らずのうちにデジタルズーム撮影をしてしまうことがあった

 液晶モニタは1.8インチTFTを採用している。撮影時は、画面がやや荒いうえにコントラストが高めで、ややカクカクした動きになるが、カメラの動きに表示が遅れるほどではない。しかし、電源を入れた直後はフォーカスが60センチ前後の位置で合うようになっていので、たいていの撮影ではシャッターを半押ししてフォーカスを合わせるまではボケた映像が表示されてしまう。

 ただし、TFT液晶はこのクラスとしては高性能なものを使用しているようで、太陽下でも明るく見やすかった。

 再生時は高精細できれいに表示される。画像の再生までに2秒ほどの時間がかかるものの、再生後は拡大縮小や拡大時の表示位置の変更などもスムーズだ。ちなみに拡大表示は最大6倍までできる。

再生時は非常にきれいに表示される。ただし最高解像度の画像1枚の再生に約2秒ほどかかる
拡大や縮小機能も搭載されている。拡大表示は最大6倍までで、表示位置を移動することも可能だ。
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