デジカメ使うならこの1本――管理・印刷から、プロモーションムービーまで作成できる「デジカメde!!ファミリーパック」（2/2 ページ）

[柳谷智宣（アバンギャルド），ITmedia]

取り込み＆補正が終了したら、フォトムービーを作成しよう

　今度は、デジカメ写真の管理と印刷から一歩進んだ、デジカメ写真の使い方提案として、デジカメde!!ムービーシアターを使って写真のスライドショームービー作成を行ってみたい。

　デジカメde!!ムービーシアターは、デジカメ写真に、パンやチルトなどのトランジション効果を加えながら、あたかもイメージビデオのように次々と写真を表示できるフォトムービーの作成、そしてそのムービーをDVD-Videoとして書き込みまでを最短3ステップで行えるソフトだ。デジカメde!!同時プリント8とは別ソフトながら、フィルムの参照、選択した写真のインポートなど、同じソフト内での作業のような、シームレスな連携が実現されている。

デジカメde!!同時プリント8から、デジカメde!!ムービーシアターへ、写真の引き継ぎ（インポート）も簡単に行える

　まず1ステップ目は、フォトムービー作成に使う写真の選択だ。同ソフトから、写真、フィルム単位での選択する方法のほか、デジカメde!!同時プリント8から写真を選択し、それをインポートさせることも可能だ。

フィルムやフォルダから写真を追加したり、不要な写真をストーリーボードから外そう。表示する順番はドラッグ＆ドロップで入れ替えられる

　2ステップ目は、30種類ものテンプレートからムービーのテーマを決める。

　テーマでは大きく分けて、まず「シンプル」「ダイジェスト」「テーマ」の3種類が用意される。「シンプル」は、表示されている写真がだんだん薄くなっていき、次の写真が表示されていく、といったシンプルなトランジション効果を追加しながら表示させるモード、「ダイジェスト」は、写真枚数が多かったり、写真を人に配る時など、サムネイルを効果的に表示しながら短時間で多数の写真を見せるのに適するモードである。

　そして「テーマ」は、シチュエーションによってテーマを選択できるモードで、さまざまなトランジション効果を施すことにより、プロモーションビデオのような仕上がりが望めるものだ。写真のテーマに合わせて、ミュージッククリップ風、結婚式風、絵本風、セピア風などバラエティに富んだテンプレートが用意される。これぞ、という写真はこのメニューによりじっくりフォトムービーの作成を行おう。

ミュージッククリップ風、結婚式風、絵本風、セピア風などバラエティに富んだテンプレートが用意される

　3ステップ目は仕上げだ。写真に合ったテーマを設定したら、テーマにあわせたBGMの追加、ズームや切り抜きポイントなどの微調整を行う。

ズームや切り抜きポイントなどの微調整をし、よりこだわることもできる

　そしてDVDに記録しよう。作成したフォトムービーは、家庭用のDVDプレーヤーとTVで表示できる、DVD-Videoとして記録できる。なお、より凝りたい場合にはDVDメニューの編集も可能となっている。

作成したフォトムービーはDVD-VideoとしてDVD作成が可能。「ディスク作成」をクリックすると、書き込みが開始される

簡単操作で、まるでイメージビデオのような作品ができあがる

　「デジカメde!!同時プリント8」と「デジカメde!!ムービーシアター」は、補正や演出をほぼ自動的に処理してくれるので、ユーザーの手間を大いに省いてくれるのが特徴である。両ソフトとも、目的の作業を数ステップで作業が完了する手軽さは、ビギナーでも作品を作り上げる楽しみを味わえるだろう。

　細かい効果演出などについて自分でカスタマイズしにくいのが少々物足りないと感じた部分もあるが、逆にあまりに高機能すぎて作業が面倒だと途中で放り出すことになりかねない。

　両ソフト間でシームレスに写真やフィルムを共有できる使い勝手のよさ、分かりやすいインターフェースなどにより、マニュアルなしでも、ほぼすべての機能を使いこなせるほどの快適な操作感は、ビギナーには絶対必要な性能であり、「面倒でない」ということはビギナーでなくてもうれしいことなのではないだろうか。