ノートPCで気軽にTVを見るなら――カノープス「豆ちゅー2004」(2/2 ページ)

» 2004年07月15日 02時26分 公開
[今藤弘一,ITmedia]
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 ところで豆ちゅー2004の画質だが、正直言って少し物足りない。ゴーストリデューサーやノイズリダクションといった高画質回路を搭載していないので仕方ないのだが、TVで見るような画質のなめらかさはない。それに加えて、字幕やテロップなどはジャギーが目立つ。

 また、ソフトウェアエンコードのため仕方ないのだが、豆ちゅー2004は意外とCPUパワーを要求する。USBダイレクトオーディオ使用時の推奨スペックは、TV視聴でPentium 4/2GHz以上、TV録画はPentium 4/2.40GHz以上となっている。実際に手持ちのノートPC(dynabook C8:Pentium M/1.30GHz)で試したところ、TV視聴は何とか大丈夫だったが、録画したところ書き込み時に遅延が発生し、カクカクした動きのある映像が記録される結果となった。

 これはUSB経由で音声を取り込む場合、映像データと一緒に流すのでバスへの負荷がかなりかかるためだ。CPUパワーが足りないと思った場合には、本体のオーディオ出力端子とPCのLINE IN端子を接続し、FEATHER2004の「SWエンコード設定」から、利用しているデバイスへ変更する必要がある。

豆ちゅー2004のオーディオ入出力端子。左が出力(OUT)、右が入力(IN)

 ただし、TV機能を持たないノートPCでは、たいていの場合モノラルのマイク入力端子は用意されているが、ステレオのLINE IN端子が存在しない。筆者の持っているdynabook C8もそうだ。このため、推奨以下のスペックとなるノートPCでは、録画機能は諦めたほうがよいだろう。

 このように豆ちゅー2004は多少の不満はあるものの、USB2.0ポートに差して手軽にTV機能を楽しめる点は評価したい。最近ではチューナー機能を搭載するノートPCも増えてきてはいるが、手持ちのノートPCにTV機能がないなら、TV視聴を楽しむために豆ちゅー2004を利用してみてもよいだろう。たとえば旅行に行くときや、実家に帰ったときに一緒に持って行っても邪魔にならない程度の大きさなので、便利に使えるはずだ。

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