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» 2004年07月16日 12時44分 UPDATE

きょうは「今年の暑い夏は3000円マザーで乗り切ろう」と決意した (1/2)

梅雨もそろそろ終わりにさしかかろうかという暑い土曜日、週末特価で3000円のマザーボードを買った。LGA775対応のマザー発売(&回収)で騒がしいアキバの片隅で、ひっそりと叩き売られるマザーボード。マザーボードにとっても「人生いろいろ」といったところであろうか。

[河野寿,ITmedia]

一寸法師氏が配給する3000円マザー

 3000円マザーボードの正体はJetwayの「861CS」というSocket A対応のmicroATX規格のものである。かの佐々木ベジ氏の弟ごである奥山一寸法師氏が社長をしているのでちょいと有名なフリージアトレーディング株式会社の店舗「フリージアサポート200%SHOP」で購入した。週末特価とのことだったが、ここ数週間は毎週末に特価で売られているようなので、おそらく在庫がなくなるまでは続けられるのではないだろうか。

 また、ほかの店でも5000円弱で売られているのを見たので、マイナーなマザーボードではあるが、レアというほど珍しくはないようだ。ただ安いというだけなら修理上がり品や中古品を探せば1000円や2000円というものもあるにはある。しかし、まったくの新品で3000円は「相当に」安いのではなかろうか。

 家に帰ってパッケージを開けてみてみる。マニュアルを点検してみると、たしかにいまどきのマザーとしては魅力に乏しい構成であることがわかる。

kn_3000yen001.jpg 新品なのでIDEケーブルなどの付属品やマニュアル、ドライバCDなどもちゃんとそろっている

 チップセットはVIAのKLE133(VT8361)+VT82C686Bという組み合わせである。FSBが最大でも266MHzまでなのは痛いし、メモリはSDRAMしか使えない。おまけにLANもオンボードでない。microATXなのでPCIが3本しかないにもかかわらずLANがないのは結構悩ましい。さらに言えばUSBも1.1である。

 ……と、欠点を並べていけば数限りなく挙げられるのだが、そこはそれ、「3000円」という値札の前にはすべてが無問題である。

kn_3000yen002.jpg リアパネル部分。LANがないのは少し悲しい

 さて、このマザーボードに載るCPUを探さなければならない。

 JetwayのWebサイトで調べところ、200/266MHzベースのAthlon XP、つまりThoroughbredコアでFSB266MHzまでが載るようだ。新しいBartonには残念ながら対応していない。

 FSB266MHzのThoroughbredコアは、最高で2600+のモデルナンバーものまであるようだが、店頭では2400+や2200+が比較的潤沢に出回っている。OPN(Ordering Part Numbers)でいうならば、最後の2桁が3C(256kキャッシュ、FSBが266MHzを示す)のものならば大丈夫ということになる。

 ということで、再度アキバへ繰り出して見たが、こうしたCPUは意外に値段が高い。高いといっても2400+で8500円前後と、CPUとしては安いほうなのだが、なにせ3000円のマザーに載せるCPUであるから、あまり高いと(気分的に)バランスがとれない。どうしようかと悩みつつ、暑いアキバをふらふら歩いていたら、中古のMobile Duron/800MHzが1249円で売っているのを発見した。

 中古製品というものは一期一会で二度と手に入らないものが多いため、記事で紹介するのはいささか気が引けるのだが、このCPUに関してはけっこう潤沢に出回っているようだし、低価格を優先して、私はこのCPUを購入することにしたのであった。

kn_3000yen003.jpg Mobile Duron/800MHz。OPNはDHG0800AVS1B

 同時に、このほかに必要なパーツも追加で購入した(こちらはすべて新品)。メモリは256MバイトのPC133 SDRAM(約5000円)、ケースは恵安のKN-1000M(約7000円)を、記録型DVDドライブには東芝のSD-R5272(約1万円)を、HDDはMaxtorの160GB DiamondMax Plus 9(約1万円)を追加購入して組み込んだ。CPUとマザーボードをあわせても4万円以下でできたことになる。

 さて、CPUの取り付けである。

 高価なCPUであればもう少し慎重に作業するだろうが、どうせ1249円だ。何も考えずにマザーボードに載せて電源を入れてみた。

 どうなることかと少しだけ緊張したが、あっさりとBIOSが起動した。CPUは「Mobile Duron 500MHz」と認識されているようだ。クロックは違っているものの、ぜんぜん認識できないわけでもないようである。

 次に、クロック数を800MHzに合わせようとマニュアルで調べたところ、このマザーは基板上にあるジャンパピンによって、×5〜×12.5まで、0.5倍刻みにクロック数を変更できるようだ。そこで、×8にしてみたところ、今度は表示が「Duron 800MHz」となってしまい「Mobile」の文字が表示されなくなってしまった。

kn_3000yen004.jpg 倍率変更は基板にあるジャンパピンで可能

 Mobileとは表示されないが、規定のクロック数であることは確かなので、この800MHz状態でOS(Windows2000)をインストールしてみた。とくに問題もなくインストールは終了し、アプリケーションをいくつか動かした範囲では、とりたててトラブルもないようだ。再起動を何回かさせてみたが、ハングアップするようなこともない。

 念のためベンチマークを取ってみる。PC Mark04ではグラフィックの処理が少々つらそうなのでPCMark2002 ProでCPU、Memory、HDDの項目だけ測定した。

kn_3000yen005.jpg PCMark2002ベンチマーク結果

 もちろん高得点とはとうてい言えないレベルの結果である。たとえば、Pentium 4/3GHzクラスであればCPUの値は6000以上になるので、CPU性能としては1/3以下といったところであろう。しかし、価格のほうは1/10どころで済まないことを考えると、コストパフォーマンスは非常に良好だとみることもできる。

さらにいじってみよう

 たんに「うごきました。よかったです」では小学生の夏休みの宿題のようなので、もう少しこのマザーボードをいじってみることにする。

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