第3回目のパーツとしてUSB携帯充電ケーブルを買いに、近くのダイソーに行ったので、ついでに電子工作で使えそうなものを探してみた。
ただしこれらの「100円ショップ」は、ダイソーに限らず、品揃えは店舗のサイズに左右されるうえ、価格を維持するために、おそらく一定数量を発注して完売と同時に終了、という商品が多いと思うので、補充に関してもあやふやなところがあり、今回紹介するものが必ずしも売っているという保証はない。
まずは工具類だ。第一回では「100円ショップのペンチ・ニッパは大きくて使い物にならない」と書いたが、これは誤りかもしれない。いわゆる金工用ニッパ・ペンチ以外にも電子工作で使えるかなぁ? と思えるような商品も売っていた。入った店で物色した中では、「ステンレスミニニッパー 11.5cm」と「ステンレス先細リードペンチ」がまあまあに思えたので買ってきた。合計210円である。
ニッパの方は、2.54ミリでハンダ付けされたリード線を切る場合でも間にちゃんと入るようで、切れ味も普段使っているニッパよりは劣るが、実用的には問題なさそうだ。
一方ペンチのほうだが、根元から先まで同じ厚み(2.5ミリ)で、2.54ミリ幅の加工をするにはやや厳しい(写真を見ればわかるが、穴の中央にスッと入るレベルは難しい)。まあ、中途半端に安いニッパやペンチを買うよりも、100円なのであきらめが付くというものだが……。どちらも購入の際には、噛み合わせのよいものを買うのが鉄則なのだが、ブリスターパックに入っているので判別しにくい。
もう一つあると便利なのがハンダこて台だ。ハンダこてを売っていない店ではこて台は売っていないと思うが、こて台のように機能すればいいのだ。私が参考にしていた頃の、大昔の入門誌を見ると「灰皿がいいです」と書いてあって、確かにあのタバコを挟む部分がこてを引っ掛けるのに都合がよいのだが、どうも行った店ではよさそうに見えなかったので、買ってきたのが小鉢だ。
この青と白がいかにも夏の風情を感じさせる……というのはどうでもよく、要は適当な大きさだっただけだ。では食器棚のもので代用してもよいのではという意見もあるだろうが、さすがにハンダまみれになった食器で食事はしたくない(普通のハンダの40%は鉛なので健康によいとはとても思えない)。昔の入門誌にあった灰皿で代用、というのも、この辺を考えてのことかもしれない。
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