Paint Shop Pro 9は、81種類の特殊効果と54種類の調整フィルタを搭載し、さまざまな画像処理を手軽に反映できる。
調整フィルタは前述の、露出を修正するフィルフラッシュフィルタなど、カラーバランスやシャープネスなどの調整を行う。新しく加わった「放射状ぼかし・フィルタ」も調整フィルタのひとつで、回転やズーム方向にぼかし効果を反映できるのが特徴だ。
もう一つ、画像を解析して色鉛筆タッチ風に変換したり、エンボス加工やタイル絵風などのテクスチャ効果を適用する特殊効果機能「置き換えマップフィルタ」もアーティスティックな作品作り用として多いに活用できそうな機能だ。
デジタル一眼レフカメラユーザーなど高機能デジカメユーザー向けに、各種メーカー・カメラ用のRAWフォーマットデータ読み込みにも新たに対応した。
RAWデータ取り扱い対応モデルは以下の通り。
メーカー | モデル |
キヤノン | EOS Kiss Digital、D30、D60、10D、1D、1Ds、1D Mark II、PowerShot G3、PowerShot G5 |
ニコン | D1、D1h、D100、D2h、D1X、D70 |
オリンパス | 5050、5060、E1、E10、D70 |
富士写真フイルム | S2 Pro、S7000 |
ペンタックス | *ist D |
コニカミノルタ | A1、A2 |
コダック | 760、14N、14c、720x |
※これ以外にも、オートアップデータ機能で対応モデルを追加予定となっている |
画像の参照画面には情報タブが追加され、Exif情報も確認できるようになっている。
Paint Shop Pro 9は、デジカメ画像含む静止画像のフォトレタッチ機能と、趣味として、あるいは作品仕上げとして活用できそうなペイント機能、どちらも極められるグラフィック統合ソフトである。これまで紹介した以外にも、テキスト入力時の縦書き対応、自由度の高い図形を描くツールの搭載するなど、新機能だけでも書ききれないほどの機能を有する。
1万円台から購入できるソフトとしては最高クラスの機能と性能を持つ同ソフトは、よりこだわった作品に仕上げたい、という上昇志向のあるユーザーにとっては、特に心強いものとなりえることだろう。
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