きょうはFSBが1GHzに上がったPentium 4 Extreme Edition 3.46GHz+Intel 925XEの性能をチェックしようかなCPU&チップセット(2/3 ページ)

» 2004年11月02日 00時00分 公開
[佐藤哲,ITmedia]
SYSmark2004 Internet Contents Creation

 SYSmark2004のInternet Contents Creation(コンテンツ作成アプリケーションの総合性能)では、クロック周波数の影響が大きい。そのため、やはりPentium 4 560(3.6GHz)がPentium 4 XE/3.46GHzを上回った。なお、実クロックでは下回っているはずのAthlon 64 FX-55もPentium 4 XE/3.46GHzと同スコアを記録している。Athlon 64 FXのクロック周波数が2.6GHzまで上がってきた効果がでていることが分かる。

SYSmark2004 Office Productivity

 SYSmark2004のOffice Productivity(オフィスアプリケーションでの総合性能)でも、やはりクロック周波数が上がった効果のおかげか、Athlon 64 FX-55が、Pentium 4 XE/3.46GHzを破ってトップスコアを記録している。これまで、最新CPUでは有利だったSYSmark2004において、インテル製CPUがAMD製CPUをことごとく下回っているのは注目に値するだろう。

3DMark05 CPU Score

 3DMark05のCPUベンチマークであるCPU Score。もともとゲーム系ベンチマークに強いAMD製CPUであるが、このテストでも、Athlon 64 FX-55がトップスコアを記録した。

PCMark04 PCMark

 PCMarkの総合スコアでは、実クロックが最も早いPentium 4 560がトップとなった。次いで、Pentium 4 XE/3.46GHz、Athlon 64 FX-55の順となっている。

PCMark04 CPU

 割とクロック周波数の影響を受けやすいPCMark04のCPUテストでは、クロック周波数通りにPentium 4 560(3.6GHz)>Pentium 4 XE/3.46GHz>Pentium 4 XE/3.4GHzという順になっている。3200+あたりではだいぶ差がつけられているAthlon 64は、L2キャッシュが1MバイトバージョンであるAthlon 64 FX-55、Athlon 64 4000+ではPentium 4との差をだいぶ詰めている。

PCMark04 memory

 PCMark04のMemory(メモリ総合性能)では、「DDR2-533」「FSB 1066MHz」とメモリ周りの性能では最高スペックとなるPentium 4 XE/3.46GHzが順当にトップをとった。しかし、次いでAthlon 64 FX-55、Athlon 64 4000+となっているあたりを考えるに、1MバイトのL2キャッシュとCPUに統合されたメモリコントローラというAthlon 64の強みが発揮されていることが分かる。

PCMark04 WMV Video Compression

 PCMark04のWMV Video Compressionは、MPEG-2からWMVへトランスコードする処理におけるフレームレートを示すテストである。やはりクロック周波数がきいてくるため、Pentium 4 560(3.6GHz)がトップで、次いでPentium 4 XE/3.46GHzが続いている。全体的にPentium 4がよい性能を示している。HTテクノロジが最も有効にきくテストとはいえ、ある意味順当な結果と言える。

 ベンチマークの結果を総体的にみると、なんといってもAthlon 64 FX-55がよい結果を出していることが目につく。SYSmark2004のOverallやOffice Productivityなど、これまでAthlon 64にあまりよい結果が出ないテストでも、Athlon 64 FX-55がトップをとっている。3Dベンチなど、これまでAthlon 64が強かったテストを含めた総合評価においても、現時点ではAthlon 64 FX-55が、Pentium 4/Pentium 4 XEを上回っていると言っていいのではないだろうか。

 今回の主役であるPentium 4 XE/3.46GHzだが、SYSmark2004のOffice Productivityやメモリ周りの測定値では上回ったものの、やはりクロック周波数で上回っているPentium 4 560(3.6GHz)に負けることも多く、総合的にみればPentium 4 560を上回っているとは言い難い状況だ。

大量のデータの読み書きでFSB 1066MHzとDDR2-533の効果あり

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